パチンコのヒットがもたらした大きな変化 ――御社の設立は2010年ですが、神村代表取締役がエヴァンゲリオンのライセンス事業を担当するようになったのは、それ以前の2001年頃からだとか。
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2R確変にレイとアスカの新規モードを追加!新世紀エヴァンゲリオン~シト、新生~PREMIUM MODELの機種情報を公開!, シリーズ初、出玉が増える暴走モード!「新世紀エヴァンゲリオン~シト、新生~」記者発表会, Pぱちんこ 乗物娘 WITH CYBERJAPAN(R)DANCERS M5-K1. 「NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX」(前編), 「新世紀エヴァンゲリオン Blu-rayBOX STANDARD EDITION」 TVシリーズ単巻Blu-ray&DVDとともに7月24日発売決定, Producer: Live-Action Evangelion Project Still Active, 第1回 1997年 アニメーション部門 受賞作品 優秀賞 - 新世紀エヴァンゲリオン, 第17回 2013年 アニメーション部門 受賞作品 優秀賞 - ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q. また、ショップ時代のゼネラルプロダクツの利用者の一人で、当時MSX用ゲームを趣味で開発していたみんだ☆なお(眠田直)を開発スタッフとして招き『バトルスキンパニック』が発売された[9]。ゲームの制作もアニメと同様の体制で行われており、10人ほどのチームの中にグラフィック班とプログラム班に分かれていた[10]。ディレクターはローテーション制であり、グラフィックを作品ごとに分けるということはなかった[10]。また、ゲーム版『サイレントメビウス』のように、社内アニメーターに原画を発注し、出来上がった原画をスキャナで取り込んで調整するというケースもあった[10]。『新世紀エヴァンゲリオン』(以下:『エヴァンゲリオン』)で大ヒットした後も、『エヴァと愉快な仲間たち 脱衣補完計画!』といった性的要素を含むゲームの開発が行われることもあった。, 1990年4月放映開始のテレビアニメ『ふしぎの海のナディア』(グループ・タック・世映動画共同制作)は、NHKで全国放送され、アニメ雑誌の表紙や巻頭特集を度々飾り、人気投票でも1位を取るなど話題を集めた。翌1991年発表のOVA『1982おたくのビデオ』『1985続・おたくのビデオ』は、1970年代末から1980年代前半のアニメブームを背景として活躍したDAICON FILM時代のガイナックスメンバー自身をパロディ化し、こちらも好評を集めた。, 1992年2月、ゼネラルプロダクツはワンダーフェスティバルの権利を海洋堂に委譲しガイナックスと合併した。同年9月には中核メンバーだった村濱章司、前田真宏、山口宏、樋口真嗣らが退社し、GONZOを設立した。岡田もこの年に代表取締役を辞任して退社し、澤村武伺が後任の代表取締役となった。, 1992年の岡田退社以降、『王立宇宙軍』の続編となるアニメ映画『蒼きウル』の制作がはじまるが、予算の問題から作業序盤で中断を余儀なくされ、未完に終わった。庵野秀明はキングレコードの大月俊倫と共に新たにロボットアニメの企画を立ち上げ、1995年10月よりテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(竜の子プロダクション共同制作)が放送。アニメーションの枠を乗り越えて社会現象を巻き起こし、ガイナックスは一躍脚光を浴びた。しかしエヴァンゲリオン製作委員会への出資をしていなかったため、ガイナックスと庵野が受け取った追加報酬は、庵野の監督および脚本の印税だけだった[11]。, また、『エヴァンゲリオン』以降の仕事がなく、鶴巻和哉による新作アニメ(後の『フリクリ』)の企画も進まず、解散の危機を迎える中、庵野は『彼氏彼女の事情』のテレビアニメ化を企画し[12]、同作は1998年に放送された。, 一方、エヴァンゲリオン製作委員会が関連商品の窓口を好意でガイナックスに移したことによりその版権収入が入ることになり、これ以降ガイナックスには企画や事業のコスト責任を問わない浪費体質が定着してしまったと、のちに庵野は指摘している[11]。, 1999年、ガイナックスと代表取締役の澤村は、所得隠しにより5億8000万円を脱税したとして東京国税局から告発された[11]。澤村は2000年に代表取締役を辞任し退社した。, 辞任した澤村に代わり、もう1人の代表取締役だった山賀博之が社長を引き継いだ[13]。2001年には『まほろまてぃっく』(シャフト共同制作)、2003年には『プリンセスメーカー』のアニメ化作品である『ぷちぷり*ユーシィ』(AIC共同制作)を発表するなど、他社との共同制作ながらもテレビアニメシリーズの元請実績を重ね、OVA『フリクリ』(2000年-2001年、プロダクションI.G共同制作)も話題作となった。2003年には本社を武蔵野市中町2丁目から小金井市本町6丁目に移転。武蔵小金井駅南口第1地区第一種市街地再開発事業[14]に伴い、2006年には小金井市梶野町1丁目に設けた仮設社屋[15]に再移転した。同時期、『熱風海陸ブシロード』のアニメーション制作を担当予定することが発表されたが、原作者の死去に伴い企画自体が凍結となった。2004年から2006年にかけて、ガイナックス設立20周年記念作品として単独元請のOVAシリーズ『トップをねらえ2!』を発表した[16]。, 一方で、創業時から作品制作の主軸を務めてきた庵野秀明は、脱税事件をきっかけに取締役に就任し、経営改革に乗り出したが、給与体系や社内システムの改善を進言しても社内会議では自身の意見は顧慮されなかったという[13]。放漫経営に不信感をつのらせた庵野は、自身の意思を経営に反映し、スタッフに資金を分配できる場が必要だと考えるようになる[13]。2006年9月、庵野はアニメ制作スタジオ・カラーを設立し、翌2007年10月に取締役を辞任してガイナックスを退社した[13]。庵野に追随して鶴巻和哉、摩砂雪らもカラーへ移籍した。その際に、版権も持つ形となり[13]、2007年9月公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』以降の『新世紀エヴァンゲリオン』リメイクシリーズ(ヱヴァンゲリヲン新劇場版)は、カラーが制作している。またガイナックスは、庵野が在籍中に手がけた作品の商品化を引き続ける契約を結び、その収入から使用料をカラーに支払うとした[17]。, 2000年代後半、新たなロボット物のオリジナルテレビシリーズの企画が立ち上がった当時は別のタイトルでテレビシリーズと劇場版を同時に制作する予定だった[16]。その後、仕切り直しとなり、劇作家の中島かずきが起用されたことから、若手スタッフの一人である今石洋之が監督に立候補した[16]。当時、主力のスタッフは『トップをねらえ2!』を制作していたため、テレビシリーズの制作は若手スタッフが中心となって行った[16]。その後、『トップをねらえ2!』の制作が終盤に差し掛かったことから、同作のスタッフがテレビシリーズの制作チームに参加した[18]。そして、2007年、同作はガイナックス初の単独元請テレビシリーズ『天元突破グレンラガン』としてテレビ放映された[16]。同作の第4話放映後、一部の視聴者から、批判的な意見が公式ブログなどに投稿された[19]。これらの意見に反発した女性社員が、mixiの日記に視聴者に対しての批判的な意見を書き込んでいたことが発覚したため、火に油を注ぐ形になった[19]。さらに、この日記に同調するコメントをつけたmixiユーザーの中に、取締役の赤井がいた事が判明したため、最終的に赤井が取締役を辞する事態へと発展した[19]。, 2010年、今石が監督を務めた『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』が放送された[16]。翌2011年8月、今石と大塚雅彦が退社し、アニメ制作スタジオ・トリガーを設立した[16]。これに追随する形で庵野退社後の制作の主力だったすしお[20]、吉成曜、貞方希久子、山口智、錦織敦史、上村泰らが同年秋までに退社した。大塚はガイナックスを退社した理由について、当時のインタビューで「『パンスト』のように、普通は通らないはずの企画まで通ってしまい、ここまで好き勝手やってもらってよいのか不安になった」と述べたほか、業界の変化も理由に挙げ、「ガイナックスのような有名スタジオだとブランドイメージもあるため、やや慎重になる。だったら新しい会社を設立し、失敗しても試行錯誤と言い切れる身軽さを身に着けたい」とも話している[21]。, 2011年1月、本社を小金井市梶野町から三鷹市下連雀の旧・春日電機株式会社本社ビルに移転し、同年2月には富士重工業(現・SUBARU)との共同アニメプロジェクトの「第1弾」をうたった『放課後のプレアデス』(ウェブアニメ版)を配信。また赤井の郷里である鳥取県米子市に『ヨナゴフィルム』を開設し、同市主催の映画祭『米子映画事変』の事業を手がけはじめた。, 2012年頃から、ガイナックスの経営が再び悪化したことにより、カラーへのロイヤリティーの支払いが滞り始める[22]。このとき、社長の山賀と取締役の武田康廣から分割払の申し入れを受けた庵野はそれを了解した[22]。しかし、返済が十分なされないまま、2014年に武田から「会社が持たない」と新規に1億円の借金を申し込まれる[22]。これに危機感を覚えた庵野は、『エヴァンゲリオン』の商品化窓口やロイヤリティーの分配業務の移譲を1年前倒しにすることで、この頼みをのんだ[22]。, この時、庵野は、カラーの主要スタッフとかかわりの大きい『トップをねらえ!』『トップをねらえ2!』『フリクリ』の原作権の買い取りも申し出たが実現せず、のちに『フリクリ』の版権原作権はプロダクションI.Gが買い取った[23][4]。, 作品の権利や資料の散逸を懸念した庵野は、さらなる支払いの猶予や経営支援も視野に入れ、ガイナックスに経営状況の説明と返済計画の提示を何度か求めたが、「経営状況に問題はなく、予定通りに返済する」という回答しか得られなかった[22]。庵野は資料散逸防止の観点からガイナックスの債権の仮差し押さえの申し立てを2016年8月1日に行い、8月26日に執行された[3]。それでも、ガイナックス側から返済計画の提示はなく、庵野は同年9月9日に貸金返還請求訴訟を起こす[3]。これに対し、ガイナックスは裁判で争う姿勢を示したため、対立は表面化し、全国の注目を集める結果となった[3]。2016年12月、カラーがガイナックスに対して貸付金1億円の支払いを求めて東京地方裁判所立川支部に提訴した。2017年6月、カラーの訴え通り1億円を支払うよう命じる判決が下り、ガイナックスは控訴せず判決が確定した[24]。また、ガイナックスの年商は2016年7月期で約2億4000万円と5年前(2011年7月期)の10分の1に激減しており、この裁判の提訴時点で約1億円の債務超過状態にあることも明らかになった[25]。さらに、裁判を通じて、ガイナックスの過去作品に関する資料が福島ガイナックスに売却されていたことが判明したため、カラーがこれらを入手し、特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構の管理下に置いた[3]。, 2014年から2016年にかけて、ガイナックスの「支部」と称する新会社が鳥取県米子市、福島県三春町、神戸市、新潟市、京都市に立て続けに設立されたが、2016年12月、5社とガイナックスの間には資本関係が存在せず、経営上無関係であることを明らかにした[26]。それでも、『エヴァンゲリオン』とガイナックス(およびその「支部」)が結び付けられて報じられることがあり、そのたびにカラー側は、それらとは無関係であると表明している[27][28][29]。, 2016年10月には、本社を三鷹市下連雀から武蔵野市御殿山にあるマンションの一室に移転した[30]。2018年8月20日、福島ガイナックスは木下グループの完全子会社となり、社名をガイナへと変更した[31]。また、同年9月7日には、『王立宇宙軍』の続編である『蒼きウル』を、ガイナックスに代わって制作すると発表した[32]。, 2019年10月、アニメーション制作会社オオカゼノオコルサマなどの代表を兼任していた巻智博が社長の座についた[33]。同年12月、巻が未成年女性への準強制わいせつ罪の疑いで逮捕された[34]。12月27日の臨時株主総会にて役員の総入れ替えが決まり、2020年2月18日に新しい取締役が発表された[1]。新しい役員は全員ガイナックス社外から選任されており、このうち代表取締役社長はカラーの版権管理会社のグラウンドワークスの代表である神村靖宏が兼任し、取締役にはKADOKAWA アニメ事業局アニメ制作部部長の髙石優子、キングレコード 上席執行役員ライツ部の森山敦、トリガー 副社長の宇佐義大が就任した[1]。また、同発表の中で、ガイナックスは資料や知的財産権の散逸状況の確認をしていると説明した[1]。, ゲームの他にもCG集やデスクトップアクセサリー集なども発売。他社からも版権作品が発売されている。, ※設立時の「福島ガイナックス」、東京に設置した「ガイナックススタジオ」についても同項目先参照。同社系列の「福島ガイナ」が継承・運営している 福島さくら遊学舎については別項を参照。, CR新世紀エヴァンゲリオン(2004年) - CR新世紀エヴァンゲリオン・セカンドインパクト(2006年) - CR新世紀エヴァンゲリオン 〜奇跡の価値は〜(2007年) - CR新世紀エヴァンゲリオン 〜使徒、再び〜(2008年) - CR新世紀エヴァンゲリオン 〜最後のシ者〜(2009年) - CRヱヴァンゲリヲン 〜始まりの福音〜(2010年) - CRヱヴァンゲリヲン7(2012年) - CRヱヴァンゲリヲン8(2013年7月) - CRヱヴァンゲリヲン8 Extreme Battle(2014年) - CRヱヴァンゲリヲン9(2014年) - CRヱヴァンゲリヲン9 改2号機ミドルVer.(2015年) - CRヱヴァンゲリヲン9 零号機暴走ループVer.(2015年) - CRヱヴァンゲリヲンX(2015年) - CRヱヴァンゲリヲン 〜いま、目覚めの時〜(2016年) - CRヱヴァンゲリヲン 〜響きあう心〜(2017年) - Pヱヴァンゲリヲン 〜超覚醒〜(2019年) - Pヱヴァンゲリヲン 〜超暴走〜(2019年) - P新世紀エヴァンゲリオン 〜シト、新生〜(2019年) - P新世紀エヴァンゲリオン 決戦 〜真紅〜(2020年), CRA新世紀エヴァンゲリオン 〜プレミアムモデル〜(2008年) - CR新世紀エヴァンゲリオン 〜使徒、再び〜 Light(2010年) - CRヱヴァンゲリヲン 〜始まりの福音〜 Light Ver.II(2010年) - CRヱヴァンゲリヲン7 Light Ver. スペックは大当り確率1/319.7、確変継続率65%の小当りRUSH付きのミドルタイプとなっている。
『新世紀エヴァンゲリオン 地上波補完計画』7月4日スタート!地上波アニメ初!視聴者投票で次週放送話が決定!?あなたの投票がエヴァの《新》歴史を作る!! 8月11日(土)放送の「新幹線変形ロボ シンカリオン」にて、500 TYPE EVAがシンカリオンに変形! | 注目!情報 | NHKアニメワールド, アニメーション作家・庵野秀明の世界 7月28日(土〉日本映画専門チャンネルにて放送決定!, 10月4日深夜1時より、TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」がWOWOWにて放送決定!, 「新世紀エヴァンゲリオン」TVシリーズ&劇場版 AbemaTVにて明日から一挙配信, 「新世紀エヴァンゲリオン」TVシリーズ AbemaTVにて全話をG.W.に一挙放送!, 「新世紀エヴァンゲリオン」TVシリーズ AbemaTVにて全話を夏休みに一挙放送!, 庵野秀明 監督 最新作『シン・ゴジラ』公開記念 「新世紀エヴァンゲリオン」TVアニメ版全26話「LINE LIVE」で生配信が決定!!.
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「ガイナックス特別取材 -監督みんだ☆なお氏に聞く-〔なぜ、サルなのか?〕」、『美少女ゲーム最前線パート5』,p.54. 『新世紀エヴァンゲリオン』(しんせいきエヴァンゲリオン、Neon Genesis EVANGELION)は、GAINAX制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品。, GAINAX原作によるSFアニメ作品。大災害「セカンドインパクト」が起きた世界(2015年)を舞台に、巨大な汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなった14歳の少年少女たちと、第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」との戦いを描く。, 1995年10月4日から1996年3月27日にかけて全26話がテレビ東京系列(TXN)で放送された。放送時の視聴率は低かった上に、放送終了後には斬新なストーリーが物議を醸し、賛否両論の議論を引き起こした。1970年代の『宇宙戦艦ヤマト』、1980年代の『機動戦士ガンダム』と並び、後のアニメへ影響を与えた第三世代のアニメ作品でもあり、爆発的なアニメブームのきっかけとなった。1997年には、TVシリーズ版の結末(第弐拾伍話、最終話)とは別の結末を描いた劇場版『Air/まごころを、君に』(第25話、第26話)が公開された。, 製作委員会方式で作られたテレビシリーズにはガイナックスは出資しておらず、映像作品からのリターンは庵野監督の脚本印税と監督印税のみとのこと[4]。, テレビアニメと漫画のメディアミックス作品であり、テレビ放送に先立つ1994年12月より角川書店の漫画誌上で貞本義行による連載が開始され、18年後の2013年6月に連載が終了。連載開始から19年後の2014年11月20日に最後の単行本(第14巻)が発売されて完結した。, 2006年には、本作を新たな設定・ストーリーで「リビルド(再構築)」した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ全4作の制作が発表され、2007年に第1作『序』、2009年に第2作『破』、2012年に第3作『Q』がそれぞれ公開されている。また、2021年に第4作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開予定である。, 本作品の著作権者表記は、TVシリーズ版にしては「GAINAX/Project Eva.・テレビ東京」、劇場版に関しては「GAINAX/EVA制作委員会」となっていたが、2006年に庵野秀明が自身の製作会社カラーを創設してからは「GAINAX・カラー」もしくは「GAINAX・カラー/Project Eva.」に変更。その後、テレビ放映20周年を迎える2014年末頃からは「カラー」もしくは「カラー/Project Eva.」に変更された[5]。, なお、テレビアニメ版、旧劇場版[注 5]、漫画版、新劇場版はそれぞれ物語後半からストーリーに差異が見られる。, 物語の舞台は西暦2000年9月13日に起きた大災害セカンドインパクトによって世界人口の半数が失われた世界。その15年後の西暦2015年、主人公である14歳の少年碇シンジは、別居していた父、国連直属の非公開組織・特務機関NERV(ネルフ)の総司令である碇ゲンドウから突然第3新東京市に呼び出され、巨大な汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン(EVA)初号機のパイロットとなって第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」と戦うことを命じられる[注 6]。, 当初はゲンドウの命令で、そしてEVA零号機のパイロットである少女綾波レイの負傷を目の当たりにしたため仕方なくEVAに乗っていたシンジだが、使徒との戦い、そして戦闘指揮官であり保護者役となった葛城ミサト、同級生鈴原トウジ・相田ケンスケらとの交流によって次第に自らの意思でEVAで戦うようになる。第3、第4使徒を倒し、戦線復帰したレイとともに第5使徒を倒したシンジに、新たにドイツから来日したEVA弐号機のパイロットの少女惣流・アスカ・ラングレーが仲間に加わり、彼らは次々と襲来する使徒を迎撃し、たびたび窮地に追い込まれるも辛うじて勝利を重ねていく。, しかし、米国からNERV本部へと移管された新型機・EVA3号機の起動実験の際、3号機に寄生していた第13使徒が3号機を操り暴走をはじめたため、ゲンドウは3号機を使徒(敵)として処理することを決定。レイの零号機とアスカの弐号機が倒されるが、それでもシンジが人間の乗っているEVAを相手に戦うことを躊躇したため、ゲンドウはEVAの自律型操縦システム「ダミーシステム」を起動させる。シンジの意思とは無関係に初号機は3号機を破壊し、コックピット(エントリープラグ)を握り潰す。そしてシンジは、そこに自分の友人、鈴原トウジが乗っていたことを知る。, 自らが乗ったEVAの手で友人が足を切断する大怪我を負ったことで、シンジはEVAのパイロットを辞めるが、そこに強大な力をもつ第14使徒が現れる。迎撃したアスカの弐号機とレイの零号機も敵わず倒される。その窮地を目にしたシンジは再び自分の意思でEVAに乗ることを決め、使徒と戦い、そして最後はEVA初号機の暴走によって使徒を倒すことに成功する。, しかし第15使徒との戦いにおいてアスカが精神攻撃を受け廃人となり、レイも第16使徒との戦いでEVA零号機とともに自爆し命を落とす。相次いで仲間を失ったシンジの前に新たなパイロット渚カヲルが現れる。シンジはカヲルに対して心を開いていくが、彼こそが最後の(第17の)使徒であった。しかし、アダムと出会うという目的を果たせなかったことでカヲルは自分か人類のいずれか片方しか生き残れないとシンジに説き、シンジの乗るEVA初号機の手で殺されることを願う。シンジは困惑し逡巡するが、カヲルを初号機の手で握殺する。, 主人公らの乗る汎用人型決戦兵器。見た目から巨大なロボットのように見えるが、正確にはロボティクスを応用した外部装甲型の人造人間[注 10]であり、「A.T.フィールド」と呼ばれる防御壁を持つことから、使徒に対抗できる唯一の存在とされる。パイロットはEVAとの神経接続を行う「インターフェイス・ヘッドセット」と生命維持等のサポートを行う「プラグスーツ」を着て、コックピットの「エントリープラグ」に乗り込む。エントリープラグはEVAの頸椎部分から挿入され、内部には「L.C.L.」と呼ばれる、肺胞でのガス交換を可能にする液体が満ちている。EVAはパイロットとの神経接続によりコントロールされ、稼働状況は両者の「シンクロ率」により左右される。シンクロ率が低いとEVAは起動せず、逆にシンクロ率が高いときにEVAが外的ダメージを受けると、パイロットにも肉体的影響が出る。パイロットは「母親のいない14歳の子供」から選抜されている[注 11]。, NERV本部のある第3新東京市に襲来する、謎の生命体の呼称。作品中で人類に敵対する存在である。EVAと同じくA.T.フィールドをもつ。, エヴァ初号機および零号機によるヤシマ作戦によってポジトロンスナイパーライフルで殲滅。, 縦穴での戦闘で一度ライフルを落としてしまうが、エヴァ3体による役割分担をし、初号機がライフルで殲滅。, エヴァ弐号機と零号機を次々に倒し、初号機を活動限界に追い込むが、初号機の覚醒により殲滅。, 1995年10月4日 - 1996年3月27日にかけてテレビ東京系列他で放送された。 全26話。, 1995年10月4日から1996年3月27日にかけて、テレビ東京系列で毎週水曜18時30分から19時[注 42]にテレビ放送された[17]。1997年には深夜帯での再放送が行われ、5%から6%の視聴率を得た[12]。, 放送時期は不明だが、ほかにも四国放送(徳島県、日本テレビ系列)や宮崎放送(宮崎県、TBS系列)で遅れネットされた。, この作品には、テレビ東京系列での放映版と第弐拾壱話から第弐拾四話までをソフト化するにあたり、以下の4つのバージョンが存在する。なお、2003年より発売・レンタルされているリニューアル版DVDには、両方のフォーマットによる第弐拾壱話から第弐拾四話が収録されている。どちらのフォーマットもそれぞれDVDのリニューアルにあたって僅かな変更が加えられているが、基本的な部分はそのままである。, 1997年3月15日、東映・東急系、渋谷東急、新宿東急他、全国東映洋画系ロードショー。, TVシリーズの第弐拾伍話と最終話では語られることのなかった、もう1つのストーリー。全ての使徒が倒されたことで、ヒトの手によるサードインパクトの発現を目指す秘密結社SEELE(ゼーレ)と、それを阻止しようとするNERVの戦いが始まる。, 2部構成であり、DEATH編はTVシリーズの総集編、REBIRTH編は完全新作の第25話前半部分まで。, 1998年1月2日、WOWOWでの放送時に、DEATH編をDEATH (TRUE)と改訂したバージョンが放映された。, 2015年8月28日、Blu-ray BOX発売記念として『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』(劇場公開版)がTOHOシネマズ新宿で上映された[78]。, 1997年7月19日、東映・東急系、渋谷東急、新宿東急他、全国東映系ロードショー。, 完全新作の第25話『Air』と第26話『まごころを、君に』(第25話『Air』は『シト新生』のREBIRTH編と重複するところがある)。, 2015年8月29日、Blu-ray BOX発売記念として『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』がTOHOシネマズ新宿で上映された[79]。, 『REVIVAL OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に』は、1998年3月7日、丸の内シャンゼリゼ他、全国洋画系ロードショー。, エヴァンゲリオン劇場版の本来の形とされる映画。『DEATH & REBIRTH』のDEATH編を再々修正した『DEATH (TRUE)2』と『Air / まごころを、君に』からなる。上映時間160分。, 劇場版、DVD(初期版とリニューアル版)でのみ『DEATH (TRUE)2』の後に休憩(INTERMISSION、インターミッション)が挿入されている。なお、WOWOWでの放映時には、インターミッションや制作会社のロゴなど一部省略された部分があった。, 2014年10月、第27回東京国際映画祭の企画である「庵野秀明の世界」において 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に』 が、TOHOシネマズ日本橋で上映された[80]。, 2017年3月24日『DEATH (TRUE)2』、3月31日『Air / まごころを、君に』がNHK BSプレミアムにて二週に分けて放送された。いずれも「放送のために一部映像を修正しています」とのフリップがタイトルとともに表示され、BSプレミアム版としての放送だった。5.1chサラウンド。, 2018年1月28日『DEATH (TRUE)2』、『Air / まごころを、君に』が日本映画専門チャンネルにて、TVシリーズ全26話と共にノーカット・無修正で放送された。ノーカット・無修正で放送されたのは、これが初。, 劇場版による物語の完結から10年が経過した2007年より開始した、劇場用映画4部作による新シリーズ。シリーズ開始にあたっては「現在の閉塞した日本アニメ界に新たなムーブメントを起こしたい」との庵野の所信表明が行われた。, いずれの作品も、原作は「カラー」(当初は「GAINAX」であったが、2006年より「GAINAX・カラー」、2014年11月から「カラー」となった)。, 貞本義行によるコミカライズ(漫画化)作品。通称は貞本エヴァ[87]。話数表記は「STAGE.○○」。『月刊少年エース』にて、アニメに先行する形で1995年2月号から連載開始された。2009年3月に、新たに創刊される角川の漫画雑誌『ヤングエース』への移籍が発表された。2009年7月より同誌で連載が再開され、2013年7月号で完結した。単行本は全14巻。2014年11月20日発売の第14巻【プレミアム限定版】は、週間売上30.7万部で首位を獲得し有終の美を飾った[88]。2014年11月時点で、累計発行部数は2500万部を突破している[89], 連載当初のタイトルには『新世紀』がついておらず、月刊少年エース1995年9月号からタイトルが『新世紀エヴァンゲリオン』になった。本作は、創刊当初の同誌を牽引する作品となった[90]。連載当初は毎号掲載されていたが、アニメ終了後から1年以上の長期休載が3度あり、順調でも隔月掲載ペースなど、原作のある漫画としては進行が遅かった。このため、単行本も2年から3年に1冊刊行のペースとなった。長期休載については「劇場版などの制作の参加」「他のアニメの仕事」などが理由であり、『笑っていいとも』に出演した『少年エース』の担当編集者が「(原稿が間に合わないときは)あきらめる」と諦念を吐露している[91]。2013年6月4日発売の『ヤングエース』7月号で最終回を迎え、足かけ19年の長期連載作品となった。その最終回が掲載された号は完売が続出し、8月号で再掲載に至った[92]。, 「漫画版」と称されてはいるがアニメの原作ではなく、TVシリーズと旧劇場版(第25話・第26話)の原案・脚本を元にしたコミカライズ作品である[93]。また、『ヤングエース』での再開前、雑誌の公式サイトで公開された作者インタビュー記事では「あくまでTVシリーズと旧劇場版をコミカライズしたもの」であるため、新劇場版の追加要素を入れるつもりはない旨を語っていた[94]。基本線はアニメを踏襲しつつも、コミカライズにあたり執筆を手掛ける貞本によって、ストーリー進行やキャラクターの性格に独自の解釈がなされ再構成されている[注 88]。特に、渚カヲルに関しては登場時期やシンジとの関係性、性格なども大幅に変更されている。漫画版ではサンダルフォン、マトリエル、イロウル、レリエルの4体の使徒が削られているため、使徒の数は(リリン=人類を除き)全13体である。終盤の展開は旧劇場版『Air/まごころを、君に』を基にしているが、結末はシンジが再生された世界で未来へ歩み出すという独自の物になっている。なお、単行本最終巻では、本編終了後に番外編(EXTRA STAGE)として、大学時代の碇ユイと六分儀ゲンドウ、新劇場版に登場した真希波マリを描いた、1話読み切りの短編描き下ろしエピソード「夏色のエデン」が追加された。, 貞本はこの漫画版執筆のために、原作アニメにはキャラクターデザインと作画の一部しか関わっていない[95]。ただし、初期にはアイデア出しなどで第6話までは何らかの形でかかわっている[96]。また、第24話は作画監修をしている。, アメリカでは、ビズメディアより複数のバージョンで刊行されている。初めに、通常版第1期が1998年12月6日から2003年5月にかけて第1〜7巻まで発行された。次に、Special Collector's Editionが2002年2月1日から2003年5月にかけて第1〜7巻まで発行された。現在広く手に入るものは通常版第2期リリースのものであり、こちらは第1〜11巻まで発行されている(2004年3月24日 - )。基本的にはアメリカ版の表紙は日本版と同じものが使われているが、通常版第2期の第2巻の表紙のみ日本版とは違うものが使われている。台湾では、台湾東販から第6巻まで出版された後、台湾国際角川書店に版権が回収され、以降は同社より出版されている。, 複数のプラットフォームから発売されている作品は、その最初のプラットフォームの発売日、体感型は初回開催期間のみ表記。, 2003年5月20日、カンヌ国際映画祭にて本作品の実写映画の製作が発表された[98]。製作は本作の米国での配給を行ったADVフィルム、VFX制作は『ロード・オブ・ザ・リング』『キング・コング』などを手がけたWETAデジタルが担当する[98]。企画発表と同時にWETAの手によるイメージイラストが公表された[99]。2005年12月のフォーチュン誌によれば、ADVは映画製作のために1億ドルから1億2千万ドルの予算が必要だとしている[100]。なお、ガイナックスの発表ではハリウッドで映画化となっているが[98]、インディペンデント系に分類されるADVフィルムによる製作なので(通常ハリウッド映画とはメジャーと呼ばれるアメリカの大手映画製作会社が手がけた作品のことを指す)、正確にはハリウッド映画とはならない(ただし最近ではインディペンデント系のアメリカ製作の映画のこともハリウッド映画と呼ぶことがある)。, 2009年9月1日にADVが日本アニメの権利を含む保有資産の大半を売却することを発表、事実上の解体となった。実写化権の行方は言及されず同社による実写化は更に困難になったとみられていたが[101]、プロジェクトのプロデューサーの一人で、映画『EX MACHINA』を手がけたジョセフ・チョウは、2010年2月に「このプロジェクトは現在も進行中であり、書類事務さえクリアされれば2011年にも封切れるものと信じている」と述べている[102]。, 監督の庵野は、学生時代に『宇宙戦艦ヤマト』と『機動戦士ガンダム』のアニメブームを体験している。『宇宙戦艦ヤマト』に関しては庵野作品全般に、オマージュととれるシーンが存在する。『機動戦士ガンダム』に関しては、庵野自身『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のメカニックデザインを担当していた。また、『逆襲のシャア』に関してはスタッフにインタビューした同人誌を出版している。1993年放送の『機動戦士Vガンダム』を庵野は高く評価しており、VガンダムのDVDブックレットに、「この作品にハマらなかったら僕は『新世紀エヴァンゲリオン』を作る前にアニメを辞めてたかもしれない、あるいは『エヴァ』みたいなものを作る気にはならなかったと思う」と語っている。実際にこの2作品の主人公の名前が嘘と真実をもじったウッソとシンジであったり、父との確執や人類を強制睡眠状態にして滅亡させる計画、一部キャラクターデザインや設定の類似など、いくつかの影響もみられる。本作の第1話は『機動戦士ガンダム』の第1話を強く意識しており、庵野はガンダムの1話を全て時系列またはチャートにまとめ、それをホワイトボードに書き出し、「完璧だ!」「こんなの、絶対越えられない!」と発言している[107]。第1話で主人公が巨大ロボットに乗り込むことや、主人公の父が科学者であることなど『マジンガーZ』から続くロボットアニメのお約束も意識している。, 庵野は学生時代に設立したダイコンフィルム時代に、自主制作映画『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』の中で『ウルトラマン』を演じたり、『愛国戦隊大日本』のメカニックデザインを担当するなど、特撮マニアであり、エヴァには特撮作品からの影響もみられる。特に影響が大きいのは『ウルトラマン』からであり、EVAの活動限界設定や身長設定などに影響がみられる。, 最も影響を受けたのは宮崎駿の『風の谷のナウシカ』であり、エヴァンゲリオンのデザインや、アスカの過去(母に棄てられる。母は代わりに人形を愛する)などにそれが見られる。, 庵野は一時期同人誌を集めるほどに『美少女戦士セーラームーン』にハマっていた。そのため『美少女戦士セーラームーン』の登場人物・月野うさぎの声優を務めた三石琴乃を葛城ミサトの声優に起用したり、綾波レイの名前が火野レイより採られている。また、緒方恵美が『美少女戦士セーラームーン』の劇場版第1作目に地場衛の少年時代の役で出演しており、その演技を見て、本作の主人公・碇シンジ役に決定したと語っている。その他、プライベートでも親交のある『美少女戦士セーラームーン』の主要スタッフの一人である幾原邦彦を渚カヲルのモデルとしている。, また、庵野は永井豪作品からの影響も認めている[108]。劇場版制作の際に「エヴァのラストはデビルマンになるしかないんです」と発言している。また、EVAの本来の力が拘束具で抑えられているという設定は、『バイオレンスジャック』のスラムキングを意識してのものである[109]。, 当時の庵野の頭の中では、本作は1990年から1991年に日本放送協会(NHK)で放送された『ふしぎの海のナディア』[注 98]に準じた世界観上にある続編的物語であった[110]。この案は結局、ナディアの権利を所有するNHKからの版権許可が得られなかったために実現しなかったが『エヴァ』の初期の企画書でも『ナディア』の敵役「ガーゴイル」が、ブルーウォーターの閃光に触れて塩になってしまったことと「セカンドインパクト」は同種の現象であり、「セカンドインパクト」は「死海蒸発事件」という名になっていた他、初期案では特務機関ネルフの前身機関であるゲヒルンはネオアトランティスの残党の予定だった。また、レッドノア内部にはエヴァンゲリオンの素体を思わせる巨人(アダム)や、それらの骨格、部品などが随所に多く見られる。『ナディア』最終回では、16個の白い球体(爆発したレッドノアの光玉がそのように見える)が衛星軌道上から地球各地に飛び散っていくシーンがある(使徒は全部で18種であるが、第二使徒のリリスは月が出来た時から地中に埋没、そのリリスを起源とする第壱拾八使徒のリリンは人間の事)。CD「Good Luck Nadia」ドラマパートにて、西暦2005年の第2新東京でナディアのひ孫である伊藤ナディアとその友人「リツコ」が語り合う場面で「ナディア」の物語は幕を閉じている。ちなみに、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』ではナディアの劇中音楽の一部が使用されている。, ネルフとゼーレの設定は『謎の円盤UFO』の地球防衛組織SHADOと宇宙局委員会から来ている[111]。この他にも、海外SF作品からTVシリーズ各話のタイトルがとられた。, また、庵野は本作の制作前に村上龍の作品を読んでいたようで、トウジやケンスケの名前は村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物からとられている[112]。後に庵野はエヴァ後の監督第1作目として、村上龍の小説『ラブ&ポップ』を監督した。, 物語の後半に位置づけられる第拾六話は、それまでのアクションから一転し、心理的・精神的な人間の内面性の描写のみであった。第拾八話のEVA初号機の暴力的な場面は、子供が見るアニメ番組として不適切だとして非難され[113]、また、第弐拾話のミサトと加持の性的な場面の描写も同様に非難された[114]。こうした中でも「人類補完計画」など、作品中ではその全貌や実体が明らかにされない数々の伏線をちりばめ、生物学・心理学・宗教関係の専門用語を多用した構造は、SFファンを中心に人気を集め、またストーリー面でも中盤以降の徐々に暗くなっていく人間ドラマが大きな支持を得る。ヒロインの綾波レイが自死同然に戦死し、もう一人のヒロインである惣流・アスカ・ラングレーは廃人化するという怒涛の展開を見せ、クライマックスに向けて視聴者の期待は盛り上がっていった。, ところが、その期待に応えるものとして放映が待たれた第弐拾伍話と最終話の2話は、一転してそれまでのストーリーとは断絶した主人公の内面世界の物語として描かれた。この最終2話では、サードインパクトや人類補完計画が発動された(もしくは始まった)ことが暗示されただけで、物語の大部分は登場人物の精神的な葛藤やトラウマの超克が焦点となり、現実世界で何が起こったのかは放送時点では不明瞭だった。この最終2話は放送直後から大きな反響を呼び[注 99]、大塚英志が放送後すぐさま“これは自己啓発セミナーの内容そのものだ”と読売新聞で痛烈に批判[115]したことを発端として、むしろ作品の知名度を高めていったとされる。, 最終2話の表現方法に至った理由は「制作期間が足りなくなったため」とされる。放映の初期段階から制作スケジュールが押していたのも事実である[116]。放送開始時点ではおよそ半分の話数までしか作画に入っておらず、完成していたのは第八話までだった[117](庵野は「オンエアが始まった時にもう崩壊が見えていた」と表現している[118])。庵野はこの中で、第拾八話・第拾九話の時点でスケジュールが「行き詰るのが見えていた」といい[119]、最終回には自ら実写で出演し謝罪する企画すらあったことを明かしている[120]。, 一方で、庵野は「第弐拾伍話は劇場版のようなストーリーになる予定だったが、最終話は制作スケジュールに関係なく意図した通りの作り」であり、「セルアニメからの解放」をめざし[121]、「言葉という記号を最低限の映像にするとどうなるかという試み」であった、と述べている[要出典]。また、意図した通りの終わり方だったにも関わらず、劇場版という形で改めて最終2話を作り直したのは「ついてきてくれたスタッフへの謝罪の意味を込めて」であるとしている[要出典]。, 小黒祐一郎によれば、放映2か月前の時点で既にこの最終2話のプロットは出来上がっていたのであり[122]、GAINAX社長の山賀博之は「破綻した制作状況のもとに、最後は全然できなくなっちゃって、こうなっちゃいました」というのは演出で、完全に破綻するまで苦しくなかったのは確か、と述べている[123]。アニメ評論家の藤津亮太も「シリーズの最初から一貫して“集中と拡散”というコンセプトの下にデザインされた作品としての当然の帰結」と評している[124]。, なお、最終2話の放映を受けて、ビデオショップなどは既刊分も含め大量のバックオーダーを抱えていたキングレコードに対し、それらの発注を取り消す動きを一部で見せたが、取次店などを通してリメイクの情報がすぐに提供されたため、程なく収束した[要出典]。, 後に、2006年6月5日の「週刊プレイボーイ」のインタビューで、最終2話について、大月俊倫プロデューサーは「エヴァが現在あるのは、あの衝撃的な展開によって皆さんに『なにか違う』『俺ならこうする』とそれぞれ“補完”してもらえたおかげ。僕らにとってあの結末は肩透かしでも消化不良でもなく、長い時間をかけて“永遠に終わらない最終話”になれた唯一無二のクライマックスだと考えています。これが僕たちからの回答ですね」と答えている[125]。, 本作品は新聞や一般言論誌、思想誌、ワイドショー番組や『ザ・スクープ』のような報道ドキュメンタリー番組等、普段アニメを題材とすることは少ないメディアでも取り扱われ、宮台真司や宮崎哲弥、東浩紀などの評論家によって、社会的影響力の検証が行われた。2006年には、文化庁メディア芸術祭の10周年記念企画として行われたアンケート企画「日本のメディア芸術100選」のアニメーション部門で第1位に選出された[126]。, 1997年当時の関連商品の総売り上げ金額は300億円を超え[147]、2007年時点では、関連商品の総売り上げ金額は1500億円を突破している[148]。, 本作は社会現象にまでなった1990年代を代表するアニメ作品であり、蓄積された邦画や日本の特撮、アニメーションの技法を濃縮した作風に加え、キャラクターの内的側面を表現するなど、斬新な演出が後続するアニメ作品に多大な影響を与えた(アニメ作品以外にもこの傾向はみられる)ことから[149]、『宇宙戦艦ヤマト』(1974年)、『機動戦士ガンダム』(1979年)に続く第3次アニメ革命と言われた[150]。従来のロボットアニメが玩具の売り上げのための販促としての性格を色濃く持っていたのに対し[注 100]、アニメ作品の映像ソフト自体に販売、購入価値を見出せる作風であり、本作以後、「パッケージ性」と呼ばれるこの性格を強め、テレビアニメの制作費を映像ソフト化で賄う仕組みができた[151]。, コンテンツ業界では、元々一つのメディアでしか表現されていなかった作品(原作)の商品広告を小説、漫画、アニメ、ゲーム、音楽CD、映画、キャラクターグッズ販売などの多数のメディアと組み合わせて商品展開させ、各メディアの弱点を補う「メディアミックス」と呼ばれる手法が1980年代後半から盛んになっていた。本作品は同時期の『スレイヤーズ』シリーズ、『機動戦艦ナデシコ』と共にその潮流を確立させたものであり、特に「原作のないアニメ主体のメディアミックス」の嚆矢となった存在である[152]。, 本作の成功はアニメブームに繋がり、放送後の1997年頃からは首都圏でテレビアニメが週約50本放送される空前のブームとなった。本番組の深夜帯再放送における高視聴率をきっかけにアニメの深夜放送(いわゆる深夜アニメ)が増加したことと合わせて、現在のアニメ放送体系を決定付けたと言える[注 101][153]。テレビアニメにおける製作委員会方式の初期試用作品であり[注 102]、その傑出した成功例である本作は、現在主流となっている同製作体制を増加させる一因となった[154]。, また、物語終盤にいくにつれ、社会やそれに関わる人々がほとんど描写されることなく、主人公・碇シンジのとる行動や内面性がそのまま「世界の危機」にシンクロして描かれる。このような「悩める主人公の精神世界と現実世界がシンクロし、世界の命運を左右するかのような設定」は、後にセカイ系と呼ばれるジャンルの形成に大いに寄与し[155]、別名「ポスト・エヴァンゲリオン症候群」と呼ばれることがある[156]。, 1992年ごろ、ガイナックスは『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の続編の「蒼きウル」と呼ばれるアニメ映画の企画制作を行っていた。しかし、ガイナックスの財政的な事情により、1993年7月ごろに制作が中止された。このプロジェクトの失敗で「蒼きウル」の監督から解放された庵野秀明は、すぐにキングレコードの大月俊倫にテレビアニメの放送時間枠の確保を要請し、前々から企画として温めていたオリジナルロボットアニメの制作にとりかかった。当然のことながら、蒼きウルの要素は初期のエヴァンゲリオンにとりいれられている。, 本作のテーマである「神と人類の戦い」は庵野秀明による提案で、最初の打ち合わせ段階で決まっており、当初の主人公は女の子とコーチのような女性だった[157]。更に初期では、単なる未来の学園ものだったが、監督の鬱状態が影響して現在の形に変化していった[158]。現在までに公開されているエヴァンゲリオンの初期コンセプトは、本編といくらかの違いがある。例えば、使徒の数が17体ではなく28体だったり、物語のクライマックスでの第12使徒との戦いや人類補完計画の発動が含まれていた[159]。初期のタイトル案には「アルシオン」などもあったが、一度却下されていた「エヴァンゲリオン」の方が濁点があって強そうだという貞本義行の意見が採用される[160]。庵野は貞本らスタッフに対し、目指している方向性は『マジンガーZ』であると提示している[161]。, 山下いくとによるEVAのメカデザインは、当初「決して売れないだろう」としてロボットアニメのスポンサーとなることが多い玩具会社から非難された。結局はセガがビデオゲームと玩具のライセンスを取得し、本放送のスポンサーには角川書店とセガの2社がついた。, 1994年4月の時点でスポンサーなどへの外部企画書が完成し、同年6月にはガイナックスのファン会報とGAINAX-NETにて、ガイナックスの新作アニメーションが発表された。同年11月26日に発売された月刊少年エース1月号にて漫画「エヴァンゲリオン」の連載が告知され、同年12月26日発売の少年エース2月号で貞本義行による連載が始まった[113]。1995年3月10日に発売されたニュータイプ4月号では、監督・庵野のインタビュー他、キャラクター設定とイメージボードが公開された。同年7月22、23日に茨城県潮来市にある潮来ホテルで開催された「ガイナ祭95」で、本作第壱・弐話が初公開された。当日はスタンディングオベーションが起こったほど、ファンに期待を抱かせた。9月1日には貞本義行による漫画第1巻が発売され、10月4日に本放送が開始された。, TVシリーズ放映終了直後の1996年4月に、最終2話は当初の脚本に沿った形でリメイクし、既に順次発売されていたVHSとLDでソフトとして発売すること[162]、次いで最終2話のリメイクとは別の完全新作の劇場版の制作・公開が発表された[163][164]。, このころには、サウンドトラック『NEON GENESIS EVANGELION III』が1996年6月3日付のオリコン週間アルバムチャートで、アニメ作品としては銀河鉄道999以来17年ぶりに第1位を獲得し、翌日のスポーツ新聞やテレビなどで大きく報道された[113]。また、TVシリーズ各話を収めたVHS全15巻は、その全てがオリコン週間VHS総合チャートで2位以上となり、同じくTVシリーズ各話を収めたLD全14巻は、そのすべてがオリコン週間LD総合チャートで1位を記録した。, 1996年11月1日に東京都内で開かれた記者会見で、1997年春にTVシリーズの総集編とリメイク版第25・26話をセットにした完結編『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』が、同年夏には完全新作の劇場版が公開されることが発表された。前売券発売開始日の1996年11月23日には、早朝からオリジナルテレホンカード付きの前売券を購入するファンが行列を作り、大きな話題を集めた[165]。, しかし、劇場版の制作が大幅に遅れ、公開1か月前の1997年2月14日に緊急記者会見が開かれた。その席上、庵野秀明総監督が謝罪を行い、劇場版はTVシリーズの総集編とリメイク版第25話の制作途中の部分までの公開となった[113]。また、同じく夏に公開が予定されていた「完全新作の劇場版」は幻の企画となってしまった。そして同年7月に、完成したリメイク版第25・26話『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』が公開され、この作品で物語は完結した。, 本放送の終了と前後して作品人気が高まった時期から、ホビーアイテムも登場した。バンダイでは、当初LM(リミテッドモデル)と銘打ったプラモデルシリーズを展開した。この商品は発泡剤を含ませたプラスチックを簡易金型で成型したものであり、その素材と生産の都合上シャープな造形ではなく可動部も少ないものだったが、発売と同時に売切が続出する。これに手応えを感じた同社では、即座に上位モデルとしてLMHG(リミテッドモデル・ハイグレード)シリーズを企画する。こちらは同社の看板商品であるガンプラで培われた技術をふんだんに持ち込んだ設計で、特に腕はアニメ設定の肘関節が露出しない構造を再現するため、一種のアーマチュア(可動式骨格)構造を持ったフレームの上に軟質素材を被せた状態で成型するというこだわりを見せ、ヒット商品となった。両シリーズとも劇中に登場するエヴァシリーズ全機が商品化された上に、使徒も一部商品化されている。, また、当時ヒットの兆しを見せていたトレーディングカードの分野でもバンダイで商品化がなされ、こちらもヒットを記録した。同社は低年齢層向けのカード自販機ブランド「カードダス」を有しており、SDガンダム等のカードをリリースしていたが、対象年齢の違いから当初は「カードダスマスターズ」ブランドでの発売となっている(後に「カードダス」ブランドでも発売された)。, これらの商品は、当時ホビー分野の商品化権をセガが有していた関係上、バンダイはセガからセカンドライセンス(2次版権)を取得する形での販売となった。この為、当時の商品パッケージには発売元がセガであると明記されている。, こういったハイターゲット向けのアイテムがいずれもヒットした事が、後のアクションフィギュアブームに乗る形での商品化へと繋がり、世紀を越えてなお多数の新規ホビーアイテムがリリースされ続ける状況の先鞭をつけたといえる。なお、商品化権に関してはその後セガの独占的な権利が消尽し、2010年現在ではバンダイや海洋堂など有名メーカーから様々な商品が発売されている。またセガも、女性キャラクターのフィギュアを中心にアミューズメントスポットに置かれているクレーンゲーム用景品としてリリースし続けている。, CR新世紀エヴァンゲリオン(2004年) - CR新世紀エヴァンゲリオン・セカンドインパクト(2006年) - 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