ご登録のメールアドレスをご記入ください。. 瀬島龍三(伊藤忠会長)家系図・家族・子供 父:瀬島龍太郎(陸軍少尉。松沢村(富山県西砺波郡)村長) 弟:瀬島利四夫(東京ピアノ工業(イースタイン)を創業、2代目社長) 妻:清子(第31代内閣総理大臣岡田啓介の義弟・松尾傳蔵の長女) 瀬島隆三に関しては不可解なことが多すぎる。大東亜戦争開戦時には、陸軍のほぼすべての軍事作戦を指導し、「昭和の最後の参謀」といわれた瀬島龍三だ。開戦直後に当時の実質上の最高意思決定機関であった大本営政府連絡会議において、「今次の対米英戦争および今後情勢の推移に伴い生起すべき戦争は、支那事変を含めて大東亜戦争と呼称する」と決定されたにも拘らず、瀬島は敗戦後「大東亜戦争」の意味は、「大東亜秩序を建設するための戦争であるから『大東亜戦争』と呼ぶというわけのものではない」と開き直り、「単に大東亜の地域において戦われる戦争という意味合いに過ぎません。大東亜の地域とは、おおむね、南はビルマ以東、北はバイカル湖以東の東アジアの大陸、並びにおおむね東経180度以西すなわちマーシャル群島以西の西太平洋の海域を指すのであります。インド、豪州は含まれておりません」と敷衍していた(『大東亜戦争の実相』、PHP文庫(2000年)、23頁)。なんという無責任さ。まして、大本営陸軍参謀として意思決定の現場にいた本人が、大本営がこの対米英戦争を「大東亜戦争」或は「太平洋戦争」と呼ぶべきかどうか議論した、と云う事実を伏せたことは単なる失念ではないであろう。その議論の末、「大東亜戦争」を採ったということは、松本健一が言うように、「『アジア解放』の理念に重点が置かれ」たことであろう。だからこそ、アジアの欧米植民地の現地人指導者が「大東亜会議」にも出席したのだ。ドナルド・キーンが欧米の植民地支配からの解放をもとめ、自国の独立を戦い抜こうと決心していた植民地の現地人指導者たちの姿をリアリスティックに描いている。, 「日本人が東南アジアに作った政府は、よく『傀儡(かいらい)政権』と呼ばれ た。これは各政府が無能な人物によって率いられ、その主な仕事は日本からの命令を実行に移すことにあるという意味だった。しかし、当の『傀儡』たちの名前を一瞥すれば、この命名がいかに見当違いなものであるかがわかる。日本が支援したビルマ、フィリピン、インドネシア各政府の首脳(それぞれバー・モウ、ホセ・ラウレル、スカルノ)は、いずれも傑出した人物で、日本の敗戦後も各国で高い地位を維持し続けた。スバス・チャンドラ・ボース(1897-1945)は自由インド仮政府首班を自任し、インド独立のために献身的に働き、しかも断じて日本の卑屈な追従者ではなかった。これらの指導者たちは、いかなる困難があろうとも、日本との協力によって自分たちの国の植民地支配を終わらせることができると考えていた」(ドナルド・キーン、『日本人の戦争』、文芸春秋、2009年、50頁)。, 1941年12月12日、政府の情報局の発表には、「大東亜戦争と称するは、大東亜新秩序建設を目的とする戦争なることを意味するものにして、戦争地域を大東亜のみに限定する意味に非ず」と説明されていた。そういう状況を熟知していた瀬島が、「大東亜戦争」は「単に大東亜の地域において戦われる戦争という意味合いに過ぎません」というのは詭弁どころか甚だしい侮辱である。キーンが「植民地支配からの解放は、独立を望む国々の首班たちにとっては大東亜の構想以上に魅力的だった」と評価し、「彼らが日本を支持したのは、大東亜共栄圏に属する国々に独立を与えるという約束を日本が本気で果たすと信じたからだった」と断定したのだ(キーン、同上)。まして、当局は、大東亜戦争開始から第七日目、すなわち昭和16年12月14日より12日間、12月25日まで、思想家大川周明をしてNHKラジオで大東亜戦争の意義を「米英東亜侵略史」と題して連続講演させていた。大川は5・15事件に連座して有罪宣告を受けた刑余の身であった。その彼を引っ張り出すのだから尋常ではないはずである。その後の意味ずけ、特に1943年11月6日に開催された「大東亜会議」とそこで採択された「大東亜共同宣言」を考えるまでもなく、「あの戦争の渦中で幕僚のひとりとして指揮を執った瀬島」(新井喜美夫『転進 瀬島龍三の「遺言」』、講談社(2008年)、3頁)の解説としては無責任であり「大東亜戦争の実相」から著しく乖離しいる。何を以って瀬島は意思決定の中枢にいた本人が「大東亜戦争」の意義を自ら否定したのか。これも、全くの謎である。, 新井氏は、その印象を「瀬島は生前ほとんど真実を語らずに逝ったといわれている。数冊ある瀬島の著書も淡々と事実を記しているだけで、肝心なことについては触れていないように感じる」と淡々と記している(新井、同上、1頁)。, この佐々氏の論文が、過去に長らく瀬島龍三をかばってきた産経新聞社の月刊雑誌『正論』が掲載したことが面白いと思う。これも去年8月の産経新聞の画期的な、ソ連が対日参戦するというヤルタ密約の情報を大本営に打電した「小野寺電」を握りつぶしたのが瀬島龍三だという記事の延長線にあるのだろうか。しかし、前述の記事の筆者である岡部伸記者の著書『消えたヤルタ密約緊急電―情報士官・小野寺伸の孤独な戦い』(新潮社)を著者本人の勤務先の産経新聞出版社から刊行しようと申し出たが願いはかなわずであったという経緯があるのだ。瀬島龍三の回想録、『幾山河』を出版し、異様なほどに瀬島龍三をかばってきた産経新聞は保坂正康が『瀬島龍三参謀の昭和史』(文芸春秋)で提起した日本人捕虜のシベリア抑留に関する瀬島龍三の関与の実態を究明する責任があろう。, 瀬島龍三と伊藤忠との関係は、どうも「日本は中国の属国として生きていけばいいのです。・・・それが日本が幸福かつ安全に生きる道です」と公言してはばからない丹羽宇一朗前駐中国大使と伊藤忠との関係と似ているような感じがするのは私だけだろうか。###, hojorohninさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog ・公式Facebookアカウント. 佐々淳行氏といえば、警察官僚として、東大安田講堂、よど号ハイジャック、あさま山荘事件など多くの公安事件を指揮した後、初代内閣安全保障室長に就任した「危機管理のプロ」。退官後も評論家として精力的にテレビ出演や執筆、講演などで危機管理の必要性を訴えてきた。, もちろんその思想はバリバリのタカ派で、集団的自衛権、安保法制にも大賛成の立場。今年8月、櫻井よしこや田久保忠衛など保守論客が安保推進のために設立した「平和安全法制の早期成立を求める国民フォーラム」にも、この呼びかけ人の一人として名を連ねている。, しかも、思想だけでなくその態度も元警察官僚丸出しの居丈高なもの。討論番組では、反対意見を「危機管理がわかってない!」と恫喝し、黙らせるシーンもしばしば見られた。, ところが、そんなコワモテの「危機管理のプロ」に反旗を翻した人物がいる。それが佐々氏と50年間連れ添った妻・佐々幸子さんだ。, 幸子夫人は「婦人公論」(中央公論新社)10月27日号で、こんなタイトルの衝撃的告白をしているのだ。一体どういうことか。, 「“奥方”である私は家を守り、世継ぎを生み育て、義母の面倒を見るのが当たり前。『男の仕事や生き方に口を出すのはけしからん』『側室くらい大目にみろ』という考えの持ち主(笑)。そういう夫の価値観に、私はずっとマインドコントロールされていたんだなって、最近よく考えます」, 「食べたい時に用意がないと、代わりにお菓子をどんどん食べます。作り置きした食事を電子レンジでチンすることも、最後まで覚えられなかったくらいです」, 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。, 危機管理のプロ・佐々淳行氏の家庭での横暴を夫人が告白!「夫と別居して私は命を吹き返した」のページです。LITERAは政治・マスコミ・ジャーナリズム・オピニオン・社会問題や芸能(エンタメ)・スキャンダル・カルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。家族、林グンマの記事ならリテラへ。, 華原朋美が過去の男たちの酷すぎる仕打ちを告白! 小室哲哉の冷酷な別れ方、加護亜依元夫のDV、そして薬物…, アッキーが証言! ヤジ問題で謝らない安倍首相は家庭でも「ごめん」と謝ったことがない!, 安倍首相夫人・アッキーが布袋寅泰と不倫? 深夜のバーで腕をからませキスを…夫婦関係はすでに崩壊の証言も, 夫婦バトル勃発? 辺野古に出かけ反基地闘争を激励した樹木希林に、内田裕也が「日本は米軍に守られてる」「ヤメロ」と発言, 国会代表質問で菅首相の日本学術会議任命拒否の説明が支離滅裂、矛盾だらけ!『NW9』では「説明できないことがある」と開き直り, 保釈 河井案里被告と菅首相の特別な関係を物語る”パンケーキ動画” が!案里がツイッターにアップもテレビは封印, 菅首相が所信表明演説で安倍前首相並みの嘘とゴマカシ!「温室効果ガスゼロ」の影で原発推進を宣言、再稼働だけでなく新増設も, 橋下徹が日本学術会議デマの説明求める取材に「無償のインタビューに応じていない」 望月衣塑子記者にスリカエ攻撃も, フジテレビが「お台場カジノ」開発を計画していた! 安倍政権がIR推進法を強行採決した時期に…メディアにあるまじき利権狙い, 菅首相の著書改ざんは“都合の悪い記録は残さない”という宣言! 森友・加計、桜、コロナで文書隠蔽を主導してきた過去, 菅首相のベトナムでのスピーチが幼稚で恥ずかしすぎる! 静岡県知事の指摘「菅首相に教養がない」は事実だ, 菅政権「成長戦略会議」恐怖の顔ぶれ! 竹中平蔵、三浦瑠麗、「中小企業は消えるしかない」が持論の菅首相ブレーン・アトキンソンも, 欠陥だらけ GoToイートが飲食店よりグルメサイトを儲けさせる制度なのは、菅首相と「ぐるなび」会長の特別な関係が影響か, 二階幹事長はやはりリアル『半沢直樹』!? | 中曽根康弘、瀬島龍三、渡辺恒雄、氏家斉一郎と会談してます。 今回の安倍幹事長誕生の背景に瀬島龍三がいるのは間違いないでしょう。 457 :日本@名無史さん :03/11/13 23:38 道路公団総裁内定者はこやつの小僧だった人物か。 どの企業にも出世部署、エリート社員が集まる部署というものが存在します。純利益総合商社No1の座をついに射止めた伊藤忠商事においては、「業務部」という部署が出世部署の一つとして知られていま … 文春が報じた“カジノ候補隣接地”問題だけではなく日本航空の高値土地購入にも関与か, ホリエモンを擁護し餃子店に責任転嫁 ロンブー田村淳がリテラの批判に「切り取り」と反論も…発言全体はもっと一方的だった, 菅首相「日本学術会議」任命拒否問題でフジ平井文夫がデマ! 志らく、橋下徹、八代英輝もスリカエの政権擁護と学術会議攻撃, 田崎史郎が『ひるおび』共演者・柿崎の首相補佐官就任で「もやもや感がある」と不機嫌に! 給与額にも「たくさんもらってんだな」, 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『正論』の創刊40周年を記念する2013年11月号に驚嘆させる論文が載せられている。佐々淳行氏の「瀬島龍三はソ連の『協力者』だった」というものだ。ご存知のように佐々氏は第三次中曽根内閣が創設した内閣安全保障室の初代室長を務めた人である。警視庁時代には外事・警備課長を歴任し、人も知る連合赤軍「浅間山荘事件」で陣頭指揮を取った人である。その人が内閣安全保障室長の職にあったときに、日米同盟関係を震撼させる事件が発生したのだ。1986年に発覚した東芝機械のココム規制違反の対ソ大型工作機械の不正輸出事件である。, この不正輸出により五軸大型スクリュー機械を取得したソ連海軍はその手持ちの艦艇、特に戦略原潜のスクリュー音をなくすことに成功したのだ。その結果、米国海軍はソ連の戦略原潜の動きを探知できずに米国の安全保障をソ連原潜の攻撃の危険にさらされたという。このため、1987年6月28日には当時のワインバーガー米国防長官が直接中曽根首相に日本側のこの事件の対応の仕方に抗議に来日したのだ。その後の警視庁捜査の結果、ある人が浮上してきたという。その人物は、大東亜戦争のほぼ全期間大本営陸軍参謀として戦争の立案・遂行の中枢にいた帝国陸軍のエリート中のエリートであった。敗戦を満州で迎え、ソ連軍の捕虜としてシベリアに11年間抑留された後、1956年釈放され帰国し、1958年以降伊藤忠商事に勤務し始めた。そのキャリアは羨望の的であり、最終的には伊藤忠の会長として頂点を極めた人物である。その間、政界・財界に広く深く人脈を培い、天木直人に言わせれば、「日本のブレーンとしての瀬島龍三である」(www.amakiblog.com/archives/2007/09/post_309.html)。, 海部俊樹内閣の時に起きた湾岸戦争への日本の対応策を創りあげていく過程で、「ホワイトハウスと日本の中枢部を結ぶ線上に位置している」瀬島が果たした役割は、元NHK ワシントン特派員であった手嶋龍一『外交敗―130億ドルは砂に消えた』(新潮文庫、2006年)に詳しく記録さtれている。1990年11月に「日米エネルギー委員会」の会合に出席する日本側ミッションの団長として瀬島は訪米していた。その気を利用して、ホワイトハウスで国家安全保障担当大統領補佐官ブレント・スコウクロフトと通訳意外二人だけで長時間に亘り会談している。. 佐々淳行氏といえば、警察官僚として、東大安田講堂、よど号ハイジャック、あさま山荘事件など多くの公安事件を指揮した後、初代内閣安全保障室長に就任した「危機管理のプロ」。退官後も評論家として精力的にテレビ出演や執筆、講演などで危機管理の必要性を訴えてきた。 今回はこの業務部を紹介するとともに、どういう部署が出世部署と呼ばれるのかについても考えていきたいと思います。, 伊藤忠商事における業務部とは、各営業部門から選抜された社員が所属する社長直轄の組織です。, 業務部の役割は、社内の各営業部の情報を収集して社長に進言を行い、中長期の経営計画の策定から成長戦略に繋がる全社的プロジェクトを進めるといったことまで行う部署です。経営に直結する決算や投資などの情報収集を絶えず行い、社長・経営陣と情報を共有しながら、大きな会社の今後を考えていく部署になります。, 社長や経営陣とも話す機会が多い部署のため、選抜される社員も30、40代前後の油の乗った社員が多く、選抜されて業務部を経験した社員は、元の営業部に戻る際もいいポジション・役職で戻っていくことが多くあります。, ちなみに山崎豊子氏の小説「不毛地帯」の主人公のモデルである伊藤忠元会長の瀬島氏も業務部に所属しており、業務本部長として、伊藤忠商事の様々な案件に重要な役割を果たしたと言われています。, 伊藤忠商事はこれまで11人の社長がいますが、確認できるだけでもそのうち3名が業務部を経験しています。第七代社長である米倉功氏と第九代社長である丹羽宇一郎氏は業務本部長を務めています。第八代社長である室伏氏は前述の瀬島氏が業務本部長の際に業務部員であったと言われています。, 伊藤忠商事では業務部が出世部署として知られていますが、他の会社でもこういった出世部署のようなものは存在しているでしょう。意外かもしれませんが、経営陣と直接交渉する機会の多い「労働組合」は多くの企業で出世部署として知られています。社員の代表として、経営陣・取締役とやり取りをするために、それなりに評価の高い社員が労働組合に抜擢されることおよび、労使協調路線を取るために、出世ポジションとして労働組合を置くことで、円滑な企業運営を進めたいことなどが原因として考えられます。, その他にも、全社の決算数字をまとめて、今後の方向性についても考える経営企画部や、全国転勤のある部署などにおいては本社の人事部が出世部署として認知されているケースがあります。大ヒットドラマ半沢直樹の悪役「浅野支店長」も元々は人事部出身であり、その権威を利用しようとするシーンが見受けられます。, 出世部署についても、いきなり配属されるのではなく、仕事ができると評価された上で配属されます。社長や経営陣と直接コミュニケーションを取る機会も多い部署が出世部署になるケースが多いため、重責に耐えられる優秀な人材を選抜して送り込んでいます。そしてそういった人の多くは出世部署に配属されずとも評価されて出世することも多いので、出世部署に配属されるかどうかを考えるよりも、目の前の仕事に一生懸命取り組んだ上で、評価されることが第一であるとはどの会社員も理解しています。, 出世部署に配属されようともがくのではなく、どんな仕事でも持ち場で評価されるように地道に頑張ること、それが出世の近道なのかもしれません。, unistyle編集部では、就活生に納得のいく就職活動をしてもらうための情報発信を行っています。 どの企業にも出世部署、エリート社員が集まる部署というものが存在します。純利益総合商社No1の座をついに射止めた伊藤忠商事においては、「業務部」という部署が出世部署の一つとして知られています。 ・公式Twitterアカウント 誰が瀬島龍三を護ってきたのか。 鈴木英輔 『正論』の創刊40周年を記念する2013年11月号に驚嘆させる論文が載せられている。佐々淳行氏の「瀬島龍三はソ連の『協力者』だった」というものだ。ご存知のように佐々氏は第三次中曽根内閣が創設した内閣安全保障室の初代室長を務めた人である。 ブログを報告する, 日には当時のワインバーガー米国防長官が直接中曽根首相に日本側のこの事件の対応の仕方に抗議に来日したのだ。その後の警視庁捜査の結果、ある人が浮上してきたという。その人物は、, 容疑者を張り込み、尾行し、神社仏閣・公園などで不審接触をした日本人又は外国人を突き止める仕事を毎日毎晩やっていました。そのような作業の過程で、不審接触をした日本人を尾行して突き止めたのが、当事, www.amakiblog.com/archives/2007/09/post_309.html, ドナルド・トランプの「すばらしい新世界」:マニフェスト・デスティニ―を持つ国から「普通の国」へ. 右翼の田中清玄は元軍人の瀬島龍三をどう見たのか。田中は『田中清玄自伝』の中で瀬島龍三に言及し、加えてゾルゲ事件で有名な尾崎秀実(おざきほつみ)についても言葉少なに触れている。「中曽根は付き合う人間を考えろ」田中は『田中清玄自伝』の中で、総理 その瀬島龍三を佐々淳行が自らの証言をも踏まえて「黒幕は伊藤忠の瀬島龍三氏であり、何らかの政治的社会的制裁を加えるべし」と直属の上司である後藤田正晴内閣官房長官に意見具申したと言う。佐々氏の証言は重い。「私はKGB 捜査の現場の係長もやった元外事課長ですよ。瀬島がシベリア抑留中最後までKGBに屈しなかった大本営参謀だったというのは事実でありません。彼は、『帰国したら反ソ反共を装い、ソ連の批判を慎み、日本共産党とも接触せず、保守派として成長し、大きな影響力を持つようになれ、そのときKGBが肩を叩くからソ連のために働け』、つまりスリーパーとしてソ連に協力することを約束した、いわゆる『誓約引揚者』です」と言明したのだ。さらに、佐々氏は、警視庁外事課ソ連欧米担当の第一係長(警視)という現場の任についていたときの話として、「ラストボロフ事件の残党狩り、落穂拾いをやって、ソ連大使館のKGB容疑者を張り込み、尾行し、神社仏閣・公園などで不審接触をした日本人又は外国人を突き止める仕事を毎日毎晩やっていました。そのような作業の過程で、不審接触をした日本人を尾行して突き止めたのが、当事伊藤忠のヒラのサラリーマン、瀬島龍三氏だったのです。外事の連中は当時からみな知ってます」と証言していたのだ。佐々氏のこのような詳細な事実を踏まえた説明を後藤田長官にして「長官の注意を強く喚起したのだが」何の指示もなかったという。佐々氏は「瀬島が事件に関わっていたことは限りなく濃厚なのに、なぜ本人のウソが最後まで世の指弾を受けることなく、今日まできてしまったのか、まったくの謎である」と吐露した. 瀬島龍三(伊藤忠会長)家系図・家族・子供 父:瀬島龍太郎(陸軍少尉。松沢村(富山県西砺波郡)村長) 弟:瀬島利四夫(東京ピアノ工業(イースタイン)を創業、2代目社長) 妻:清子(第31代内閣総理大臣岡田啓介の義弟・松尾傳蔵の長女) 田中は『田中清玄自伝』の中で瀬島龍三に言及し、加えてゾルゲ事件で有名な尾崎秀実(おざきほつみ)についても言葉少なに触れている。, 田中は『田中清玄自伝』の中で、総理大臣を務めた中曽根康弘に鄧小平の後継者である胡耀邦と親交を結びべきと助言していたが、残念ながら胡耀邦は亡くなってしまったと述べた後、このように続ける。, もう一つ彼に言っているのは、付き合う人間を考えろということです。彼の周りにはいろんな人間がいましたからねえ。, 例えば瀬島龍三がそうだ。第二臨調の時に彼は瀬島を使い、瀬島は土光さんにも近づいて大きな顔をしていた。伊藤忠の越後(正一元会長)などは瀬島を神様のように持ち上げたりしていたが、とんでもないことだ。, かつて先帝陛下は瀬島龍三について、こうおっしゃったことがあったそうです。これは入江さんから僕が直接聞いた話です。, 「先の大戦において私の命令だというので、戦線の第一線に立って戦った将兵達を咎めるわけにはいかない。しかし許しがたいのは、この戦争を計画し、開戦を促し、全部に渡ってそれを行い、なおかつ敗戦の後も引き続き日本の国家権力の有力な立場にあって、指導的役割を果たし戦争責任の回避を行っている者である。瀬島のような者がそれだ」, 陛下は瀬島の名前をお挙げになって、そう言い切っておられたそうだ。中曾根君には、なんでそんな瀬島のような男を重用するんだって、注意したことがある。私のみるところ瀬島とゾルゲ事件の尾崎秀実は感じが同じだね。, ゾルゲ事件で刑死した尾崎秀実(おざきほつみ)については言葉少なに「瀬島と感じが同じ」と言っているが、清玄が瀬島を信用していない以上、尾崎のことも否定的な意味で「感じが同じ」と言っているのだろう。, 田中清玄は具体的にその「感じ」が何かは明らかにしていないが、戦争責任から逃げた瀬島とソ連のスパイだった尾崎が「同じ」というのだから、おそらくその人間性の中に何かしら不誠実なものを感じるということだろうか。, ざっと有名な名前を上げるだけでも、マルクス主義・共産党関係者なら徳田球一、野坂参三、文学者なら太宰治、亀井勝一郎、三島由紀夫、林房雄、禅僧の山本玄峰、右翼の野村秋介、三上卓、四元義隆、王族や皇族関係者なら昭和天皇、オットー大公、スペインのカルロス国王、学者ならハイエク、今西錦司、アウトローでは田岡一雄、ジャック=ボーメル(フランスのギャング)、政治家ならスカルノ大統領、鄧小平、鈴木貫太郎、田中角栄、中曽根康弘、小沢一郎などなど。, これでも一部のほんのわずかな名前を挙げただけで、ともかく到底ここで挙げ切ることのできないくらい多士済々である。, その数もさることながらあまりに広い分野にまたがった人物の名が出てくるため、おそらく『田中清玄自伝』に登場する名前をすべて知っているなどと言える人はほぼいないか、いたとすれば相当な教養人だろう。, くわえて、祖先が会津藩の家老で会津者であることを誇りにしている田中は、竹を割ったような性格をしており、自ずと口吻も力強く断定的になって、有名人や多くの人にとって評価の高い人物を自分の見地から一刀両断してしまうところなど、その語り口の意外性・面白さは読む者に尽きない知的興奮を与えてくれる。, 最後に言うまでもないが、その思想の是非はともかく、自分の信念と理想のために世界中を駆けて回った田中の世界観の雄大さ・スケールの大きさは、それに触れる者に強い感動を覚えさせてくれるものである。, 『偉人は偉人をどう見たか』は、偉人(著名人)×偉人(著名人)の興味深い人物評や意外な組み合わせをご紹介するサイトです.