昭和47年生まれのおっさんが語る、プロレス、アニメ、テレビ番組、芸能人、おもちゃなど, おすすめ記事:松たか子の映画「告白」あらすじ(ネタバレ注意)ワースト映画に選ばれた理由、感想も紹介. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/26 00:31 UTC 版), 大阪船場で古い暖簾を誇る蒔岡家の4人姉妹、鶴子・幸子・雪子・妙子の繰り広げる物語。三女・雪子の見合いが軸となり物語が展開する。, 蒔岡家は大阪の中流上層階級の家である。姉妹たちの父親の全盛期は大阪でも指折りの裕福な家だったが、代が変わるころには財産は減ってしまい、船場の店も人手に渡っている。本家は大阪の代々の家に住んでおり、長女の鶴子、その夫で婿養子となって蒔岡の名を継いだ辰雄、その6人の子供の一家である。, 分家は阪神間の閑静な郊外、芦屋にあり、次女の幸子、同じく婿養子となって蒔岡の名を継いだ夫の貞之助、幼い娘の悦子の3人家族である。鶴子と幸子には雪子と妙子という2人の未婚の妹がおり、妹たちは本家と分家を行き来している。, 物語の冒頭では、今まで雪子にあった多くの縁談を蒔岡家の誇りから断ってきたために縁談が減ってきており、雪子は30歳にして未婚であることが語られる。さらに悪いことに、妙子と間違えられて雪子の名が地元の新聞に載ってしまったことがある。妙子は奥畑と駆け落ちをしたのだ。辰雄は記事の撤回を申し入れたが、新聞は撤回ではなく訂正記事を載せ、雪子に換えて妙子の名を出した。, 記事は蒔岡家の恥となり、雪子のみならず妙子の名をも汚すことになった。辰雄の対処に不満を持ち、また辰雄の堅実一方の性格がそもそも気に入らないために、雪子と妙子はほとんどの時間を芦屋の家で過ごすようになった。新聞の事件の後、妙子は人形作りに慰めを見出すようになる。かなり上手で、人形は百貨店で売られている。妙子は幸子に頼んで仕事部屋を探し、そこで長時間人形を作って過ごすようになる。, そんな折、井谷が雪子に瀬越という男性との見合いの話を持ってくる。井谷に急かされ、一家は瀬越について十分な調査が済まないまま非公式な見合いをすることにする。一家はこの縁談に乗り気になるが、調べを進めたところ瀬越の母親が遺伝するという精神病を患っていることが判ったために、最後には断らざるを得なくなる。, 数か月後、幸子は女学校で同窓だった陣場夫人から縁談を持ちかけ、その相手は中年のやもめで野村という。幸子は、外見が老けていることもあり特に良いとは思わなかったが、一応調査をすることにし、陣場夫人には決めるのに1、2か月の猶予を求めた。その話の一方で辰雄は勤務先の銀行の支店長として東京に行くことになる。辰雄一家は東京に引越すことになり、未婚の雪子と妙子も一緒に来てほしいと幸子を介して告げられる。妙子は雪子を盾に、また人形作りの忙しさを口実に芦屋へ留まったが、雪子はすぐに行かなくてはならない。, 雪子は上辺では何事もないように振舞うものの東京では元気が無く、鶴子はしばらく雪子を大阪に帰らせようと提案する。幸子が雪子を呼び寄せる口実を考えているところに、野村について催促の手紙が陣場夫人から届く。縁談に乗り気ではないものの、2人は芦屋に雪子を連れ帰る口実として見合いに同意する。, その見合いの直前に幸子が流産したため、野村との見合いは延期されるが、1週間後、幸子、貞之助そして雪子はようやく野村と会う。幸子は野村があまりに老けて見えることに驚き、一方で貞之助は、流産後の体調がすぐれない幸子を気遣う素振りを見せない先方に苛立つ。夕食後、一行は野村の家に招かれるが、そこで野村は家の中を隅々まで案内するが、その中で亡くなった妻と子どもたちの仏壇を見せる。雪子は野村の外見や身の上に対して何も不満を感じることはなかったが、この事からその無神経さに嫌気がさし、結婚できないと言う。こうして蒔岡家は野村の求婚を断り、雪子はまた東京に送り返される。, 妙子は人形作りに飽き、洋裁と山村舞に精を出すようになる。舞のお浚い会が芦屋の家で行われ、妙子も出演する。板倉という感じの良い若い写真師が写真を撮っている。板倉は妙子の人形の写真を撮っており、妙子と知り合いである。, 1か月後、関西地方は大水害に襲われる。妙子は最も被害のひどい地域にある洋裁学院にいたが、板倉が妙子を救出した。板倉の勇気に感じ入り、妙子は好意を持つようになる。やがて妙子と板倉の関係は幸子に知られるが、幸子は板倉の低い出自のため反対する。それでも妙子は彼と結婚するつもりでいる。, 妙子は洋裁の師匠と共にフランスに行って洋裁の勉強をしたいと思い、幸子に本家への口添えを頼む。師匠がフランス行きをやめることになると、妙子は洋服店を開くことに決める。妙子は本家に資金援助を依頼するため東京に行くが、板倉が病気になりすぐに大阪に呼び戻される。, 板倉は乳嘴突起炎のため入院していたが、手術の合併症からくる壊疽のために亡くなる。板倉の死で、妙子が低い出自の男と結婚するのではという幸子の憂いはひとまず消えた。, 6月、辰雄の長姉が幸子に縁談をもたらす。名古屋の名家の出の沢崎である。幸子、雪子、妙子と悦子は辰雄の姉を訪ねて大垣に行き、そこで雪子が見合いをすることになった。見合いはうまく行かなかった。幸子はいい印象を持たなかったが、結局沢崎の方から断ってきた。蒔岡家が縁談を断られたのはこれが初めてだった。, 幸子は妙子がまた奥畑と縒りを戻したと聞く。ふたりの交際がだんだんとあからさまになり、貞之助は鶴子に報告する。鶴子は妙子に東京に来るよう申し渡すが、妙子は拒否し絶縁される。, 井谷がまた縁談を持ち込む。この橋寺は魅力的な相手だったが、再婚の決心がついていないようだった。貞之助は雪子を連れて橋寺に会い、話を纏めようと奔走するが、雪子の引っ込み思案のために橋寺は縁談を打ち切ってしまう。, その後、幸子は妙子が奥畑の家で重い病気になっているとの知らせを受ける。妙子は赤痢と診断される。病状は次第に悪くなり、姉たちはよい治療を受けさせたい一方、妙子が奥畑の家にいることを知られたくないために悩む。結局妙子は一家の友人の病院に移され、そこで緩やかに回復する。, 一方で、幸子は妙子が絶縁されて以来奥畑に頼って暮らしていたことを知る。また三好というバアテンと関係があるらしいとも聞く。幸子は驚くが、今や妙子と奥畑は結婚するしかないと考える。妙子が回復した後、幸子は奥畑が家族から満州行きを勧められていると知る。幸子と雪子は、妙子が一緒に行くべきだと考えるが妙子は同意しない。雪子は、妙子は奥畑から多くの物をもらっており借りがあると説得する。妙子は泣きながら家を出て2日間帰らなかった。奥畑は結局満州へは行かないことにする。, 井谷が経営する美容院を売って渡米する予定だという知らせが蒔岡家に届く。出発前に井谷は幸子に、もう一つ縁談があると告げる。維新の際に功労のあった公家華族の御牧子爵の庶子で、45歳だという。姉妹が東京に行って御牧に会ってみると、その気さくな人柄にたちまち魅了される。東京滞在中に妙子は、三好の子を妊娠しており4か月だということを幸子に告げる。幸子と貞之助は妙子が有馬で秘密裏に出産するよう手配する。, 蒔岡の家名を守るため、貞之助は奥畑に妙子の行状について他言しないよう求める。奥畑は妙子に使った金銭を補填することを条件に同意し、貞之助は2000円を支払う。結局妙子は死産し、三好と所帯を持つ。蒔岡家は御牧家から求婚への返答を求められる。雪子はそれを受け入れ、貞之助は本家に同意を求める手紙を送る。婚礼の日取りと場所が決まり、新居も決まった。雪子は婚礼衣装が届いても楽しげではなく、下痢が続き東京へ向かう列車でも止まらない。, 一日 - 刺青 - 麒麟 - 少年 - 幇間 - 飈風 - 秘密 - 悪魔 - 恐怖 - 熱風に吹かれて - 捨てられる迄 - 饒太郎 - 金色の死 - お艶殺し - 創造 - お才と巳之介 - 独探 - 神童 - 亡友 - 美男 - 人魚の嘆き - 魔術師 - 玄奘三蔵 - 詩人のわかれ - 異端者の悲しみ - ハッサン・カンの妖術 - 人面疽 - 二人の稚児 - 金と銀 - 白昼鬼語 - 小さな王国 - 美食倶楽部 - 母を恋ふる記 - 秦淮の夜 - 蘇州紀行 - 呪はれた戯曲 - 西湖の月 - 富美子の足 - 或る少年の怯れ - 途上 - 私 - 不幸な母の話 - 鶴涙 - AとBの話 - 青い花 - アヱ゛・マリア - 蘿洞先生 - 赤い屋根 - 馬の糞 - 友田と松永の話 - 日本に於けるクリツプン事件 - 盲目物語 - 蘆刈 - 月と狂言師 - 過酸化マンガンの夢 - 夢の浮橋, 彷徨(未完) - 羹(未完) - 鬼の面 - 女人神聖 - 鮫人(未完) - 肉塊 - 神と人との間 - 痴人の愛 - 青塚氏の話 - 卍 - 蓼喰ふ虫 - 乱菊物語(未完) - 武州公秘話(未完) - 聞書抄(第二盲目物語) - 猫と庄造と二人のをんな - 細雪 - 少将滋幹の母 - 鍵 - 鴨東綺譚(未完) - 残虐記(未完) - 瘋癲老人日記 - 台所太平記, 誕生 - 象 - 信西 - 恋を知る頃 - 春の海辺 - 法成寺物語 - 恐怖時代 - 鶯姫 - 十五夜物語 - 兄弟 - 愛すればこそ - 永遠の偶像 - お国と五平 - 本牧夜話 - 愛なき人々 - 白孤の湯 - 無明と愛染 - 白日夢 - 顔世, 学生の夢 - 厭世主義を評す - 門を評す - 朱雀日記 - 父となりて - 活動写真の現在と将来 - 芸術一家言 - 饒舌録 - 恋愛及び色情 - 佐藤春夫に与へて過去半生を語るの書 - 倚松庵随筆 - 青春物語 - 陰翳礼讃 - 東京をおもふ - 文章読本 - 摂陽随筆 - きのふけふ - 磯田多佳女のこと - 所謂痴呆の芸術について - 幼少時代 - ふるさと - 三つの場合 - 雪後庵夜話 - にくまれ口 - 七十九歳の春, ウィンダミア卿夫人の扇(オスカー・ワイルド) - グリーヴ家のバアバラの話(トーマス・ハーディ) - カストロの尼(スタンダール)(未完) - 谷崎潤一郎訳源氏物語, 大正活映 - 谷崎潤一郎賞 - 芦屋市谷崎潤一郎記念館 - 倚松庵 - 富田砕花旧居 - 谷崎精二 - 谷崎松子 - 葉山三千子 - 渡辺たをり, ビジネス|業界用語|コンピュータ|電車|自動車・バイク|船|工学|建築・不動産|学問文化|生活|ヘルスケア|趣味|スポーツ|生物|食品|人名|方言|辞書・百科事典, 「大谷崎の死をいたむ 世界文学の損失」『日本経済新聞』昭和40年7月30日夕刊7面, 島田守家 『ブルーバックス B-922 暴風・台風びっくり小事典 目には見えないスーパー・パワー』(, http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/11/09/kiji/20171109s00041000184000c.html, All text is available under the terms of the. 通知の解除方法については、こちらの記事をご覧ください。. 映画のあらすじ解説の総合メディア。現在、8000作品以上を掲載中。ネタバレを含めてストーリーを結末までわかりやすく簡単に解説。公開予定や上映中の最新映画の感想・評判・口コミも紹介しています。, 2016/7/2
インターネット関連から映画、アニメ、格闘技など幅広いジャンルでブログを書いています。 細雪 あらすじ 大阪船場で古い暖簾を誇る蒔岡家の4人姉妹、鶴子・幸子・雪子・妙子の繰り広げる物語。三女・雪子の見合いが軸となり物語が展開する。主な登場人物蒔岡家鶴子 - 長女、本家の奥様辰雄 - 鶴 … 蒔岡(まきおか)家は、大阪の商家でした。大正時代に非常に栄えましたが、大正末期からは没落してしまいます。 そして長女・鶴子の夫は、蒔岡家の当主であるにもかかわらず、銀行員です。次女・幸子の夫は会計士で、悦子(えつこ)という娘がおり、芦屋に住んでいます。 三女・雪子、四女・妙子 … 細雪 あらすじ【起・承】 昭和13年、春。 大阪の船場で老舗の暖簾問屋だった蒔岡家の四姉妹は今年もいつものように花見をするため京都の料亭に集まっていた。 Copyright © 斜め上からこんにちは(芸能人、有名人の過去、今、未来を応援するブログ!) All rights reserved. 以前谷崎潤一郎の『細雪』の角川文庫が改版されるときに解説を書いたことがある。 安田登一座の『イナンナの冥界下り』の凱風館公演を見て、その時に書いた「存在しないもの」だけが文化的な差異を超えて共有されうるというアイディアを思い出したので再録しておく。 図書館にこもって貪るように絵本を読んだ幼稚園児時代、学校の図書室の本を全制覇することを目標にした小学生時代を過ごし、立派な本の虫になりました。. 谷崎潤一郎作品「刺青」で背中に絡新婦の入れ墨を入れたのは大映きってのトップセクシー女優・若尾文子, 吉田秋生「海街diary」 キャストは綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの超豪華四姉妹!, 薬丸岳が「天使のナイフ」でデビューするまでの葛藤とは?!「夏目シリーズ」などおすすめ作品, 及川眠子の代表昨「残酷な天使のテーゼ」で年収、印税、税金がケタ違い!著書「破婚」で壮絶結婚生活を告白, 唐沢寿明はライダーマンが原点?奥さんとは今もアツアツ!ドラマ史に残るヒット作まとめ, 三遊亭好楽 つまらない、ドヤ顔も芸のうち!とうとう笑点降板?!パチスロ特許で驚愕の自宅、年収!. 「細雪・大谷崎」考は日を改めて、別の記事をアップしたい。 今日は細雪のあらすじ、おもしろみ、についてのみ触れることにする。 この記事後半で、ネタバレします。 (あらすじ) Wikiより 当ブログの管理人の世儂(ぜのん)と申します。私は昭和47年生まれのオッサンです。 恋空・映画・ネタバレ(あらすじ、キャスト、主題歌) 映画「恋空」がとても良かった ... 日本映画と言えば、古くは黒澤明監督が有名です。 黒澤映画好きに聞いたところ、この ... ビーバップハイスクール映画の順番にあらすじ解説 ビーバップハイスクールは私たち世 ... 蛇にピアスは吉高由里子が主演した映画です。2008年9月に公開された日本映画。監 ... はじめまして! 今回は、宮沢賢 …, 賢治がセロを弾いた経験が元になっている『セロ弾きのゴーシュ』。セロは、弦楽器のチェロのことです。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 小説『細雪・谷崎潤一郎著』とは? 第二次世界大戦真っ只中の昭和18年1月、月刊誌『中央公論』にて連載が始まった『細雪』は軍部に掲載を阻止され、以後私家版を友人や知人に配ったがそれすら軍に阻止されるという戦時中の背景から言えば『問題作』であった。 映画「細雪」について今日は書きたいと思います。感想や、キャスト、ストーリーなどを書きます。 映画 細雪(ささめゆき)公開時期 1983年 監督 市川崑 主なキャスト 岸恵子 佐久間良子 吉永小百合 古手川祐子 石坂浩二 伊丹十三 今回は、宮沢賢治 …, 『やまなし』は、教科書シェア50%を誇る光村図書の小学6年生の教科書で長年採用されている定番教材です。小学生の頃、「クラムボン」という謎すぎ …, 芸人としてだけでなく、文化人としても活躍する又吉直樹さんの『劇場』。本作は、実は芥川賞を受賞した前作『火花』よりも先に書き始められたそうです …, 思わず某ジブリ映画を思い出してしまうタイトルですが、いじめをテーマとしているため、内容は結構ドロドロしている作品です。
監督:市川崑 出演:岸惠子(蒔岡鶴子)、佐久間良子(蒔岡幸子)、吉永小百合(蒔岡雪子)、古手川祐子(蒔岡妙子)、伊丹十三(辰雄:鶴子の夫)、石坂浩二(貞之助:幸子の夫)、ほか, ここからは映画「細雪 (1983年)」のネタバレを含んでいます。あらすじの結末まで解説していますのでご注意ください。, 大阪の船場(せんば)で由緒ある商家だった蒔岡家ですが、父親の借金で船場の家や店は手放し、本家の長女は銀行員の婿養子辰雄や子供たちと上本町に暮らしています。次女の幸子は百貨店勤務の婿養子、貞之助や娘と芦屋の分家で暮らしています。独身の三女雪子と四女妙子も分家に同居していますが、2人の生活費は本家から出ています。四姉妹は毎年恒例の花見のために、京都の料亭に集まりますが、雪子の縁談の話しになり、幸子が進める雪子の縁談を鶴子が反対し喧嘩になります。, 妙子は5年前にぼんぼんの奥畑と駆け落ちして、新聞沙汰になり、その時間違って雪子の名が新聞に載りました。辰雄が新聞社に抗議、新聞社は訂正記事を掲載したことから、妙子の名がより注目を集める結果となり、それに怒った雪子と妙子は、それまで暮らしていた本家を出て、分家で暮らすようになりました。その後、妙子は人形作りに励むようになり、今では新米写真家の板倉と付き合っています。辰雄に東京転勤の辞令が下りますが、大阪でしか暮らしたことのない鶴子は、栄転にもかかわらず東京への引っ越しに反対します。, 板倉は病気で急死。妙子は荒れていき、酒場に通い出します。雪子は見合いを繰り返しますが、どれもうまくいきません。奥畑は放蕩や、実家の金品を持ち出すなどの素行の悪さで勘当されます。妙子は三好というバーテンダーに好意を持ち始めます。雪子は見合いした、華族出身の東谷との縁談が進んでいきます。妙子は家出し、三好と同棲を始めます。別れてからも妙子に付きまとっていた奥畑は、妙子の同棲を東谷にばらすと分家をゆすり、分家は奥畑にお金を払います。, 年の暮れに、幸子と雪子は本家に呼ばれます。蔵の整理をしている鶴子は2人に、東京へ行くことにしたと告げます。普段は喧嘩の多い幸子と鶴子ですが、涙ながらにお互いをねぎらい合います。東谷は妙子の事も承知し、雪子との縁談も順調に進みます。妙子も三好と幸せに暮らしています。鶴子が東京へとたつ日、貞之助と、東谷に肩を抱かれる雪子が駅で見送ります。雪子は見送りが辛いと、三好と暮らす妙子の部屋で過ごします。その後、密かに雪子に淡い思いを抱いていた貞之助は、料理屋で1人、涙ぐみながら昼酒を傾けていました。, 三女雪子の男を引き付けずにはおかない、その抜群・独特の美しさと性格が、適役吉永小百合によって表現され、演出されていることがこの映画の焦点と言える。原作にはないこの映画の秀逸さは、正に小百合が演じる雪子に集約されていて、他の三姉妹を演じる女優は、彼女の魅力に霞んでいる。この映画を評価しない女性は、雪子への嫉妬心がもたらすものでしょうね。三女雪子とそれを演じた小百合無くしてはこの映画の魅力は無い。, この映画の最大の魅力・見どころは、吉永小百合演じる四姉妹中の最高の美女、三女雪子の男心を捉えて離さない、楚々たる「優しさ」と「隠れた芯の強さ」にあるでしょう。その女性を演じ切った女優吉永に乾杯!, 映画ネタバレあらすじ一覧 | お問い合わせ | 利用規約©2020 映画ウォッチ. 映画「細雪 (1983年)」のあらすじと結末をネタバレ解説。動画やキャスト紹介、レビューや感想も掲載。ストーリーのラストまで簡単解説します。, 細雪の紹介:1983年日本映画。谷崎潤一郎の『細雪』が原作。関西を舞台にして、三女の縁談、四女の恋愛騒動を中心に、船場育ちの四姉妹の一年間を、独特の船場言葉で描いた映画です。 今回は、宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ …. 谷崎潤一郎は、明治から昭和中期にかけて活躍した文豪です。谷崎潤一郎の小説「細雪」は、戦時中に書き続けられ、戦後1949年に出版された作品で、谷崎潤一郎の代表作の1つ。これまで何度も、映画やテレビドラマ、芝居となり、美人実力派女優の登竜門ともいえる作品となってきました。 「細雪」 …
ラブストーリー映画, ヒューマンドラマ映画, 細雪(1983)の概要:船場の暖簾問屋で育った四姉妹がそれぞれに人生の岐路を迎えた約1年の日々を描く。谷崎潤一郎の同名小説を市川崑監督が映画化。独特の船場言葉で互いを呼び合う四姉妹を豪華女優陣が演じた。1983年公開。, ※配信情報は2020年9月現在のものです。配信状況により無料ではない場合があります。, 昭和13年、春。大阪の船場で老舗の暖簾問屋だった蒔岡家の四姉妹は今年もいつものように花見をするため京都の料亭に集まっていた。, 本家を守る長女の鶴子(岸恵子)は婿養子で銀行員の辰雄(伊丹十三)と子供たちと、上本町の屋敷で暮らしている。船場の店家屋は先代の父が残した借金のために手放し、本家は上本町に移っていた。, 次女の幸子(佐久間良子)は同じく婿養子で百貨店に勤務する貞之助(石坂浩二)と娘の悦子と、芦屋にある分家で暮らしている。まだ独身の三女・雪子(吉永小百合)と四女・妙子(古手川祐子)も分家の方で預かっていた。しかし2人の生活費は蒔岡の財産管理をしている本家の方から出ていた。, 花見の席で鶴子と幸子は雪子の縁談のことで喧嘩をする。さらに最近人形作りを始めた妙子が自分の財産を渡して欲しいと鶴子に頼み、本家と分家の立場の違いで鶴子と幸子はぶつかる。それでも姉妹はいつも最後には仲直りをするのだった。, 鶴子と幸子にとって妹2人のことは心配の種だった。姉妹の中で一番器量良しでおとなしい雪子には男を惹きつける独特の魅力があり、辰雄や貞之助も雪子に対して特別の感情を持っているようだった。それもあって雪子には早く結婚して欲しいのだが、本人は何度見合いをしても結婚を決めようとしない。すでに雪子は30歳になっていた。, 周囲が雪子のことばかり心配するのを妙子は不服に感じており、姉や義兄に反抗的だった。5年前には船場の貴金属商店のぼんぼんである奥畑と駆け落ち騒ぎを起こし新聞沙汰となり、それがきっかけで妙子と雪子は本家から分家へ居を移したのだった。妙子は今も奥畑と切れておらず、さらに板倉という駆け出しの写真家とも付き合っていた。. WordPress Luxeritas Theme is provided by "Thought is free". 80年の生涯で40回も引っ越しをしたり、奥さんを友達に譲ったり、度が過ぎる美食家だったりと、やることが規格外の谷崎潤一郎。
『平成細雪』(へいせいささめゆき)は、nhk bsプレミアムの「プレミアムドラマ」枠にて2018年 1月7日から1月28日まで毎週日曜22:00 - 22:54(jst)に放送されたテレビドラマ。 趣味はブログで稼いだお金で食べ歩きする事です。.
谷崎潤一郎は、明治から昭和中期にかけて活躍した文豪です。谷崎潤一郎の小説「細雪」は、戦時中に書き続けられ、戦後1949年に出版された作品で、谷崎潤一郎の代表作の1つ。これまで何度も、映画やテレビドラマ、芝居となり、美人実力派女優の登竜門ともいえる作品となってきました。 紅葉の季節。妹2人を預かる幸子と貞之助は、雪子の縁談と妙子の監督に翻弄され続けていた。そんな時、辰雄に東京転勤の辞令が下りる。丸ノ内支店の支店長となる栄転であったが、大阪を出たことのない鶴子は喜ぶどころか大反対し、辰雄を困らせる。 Copyright © 2020 懐かしい事を語るブログ-オッサン魂- All Rights Reserved. 「細雪」は、戦争の足音が迫る1936年から1941年までの大阪を舞台にした、船場で暮らす四姉妹の物語。船場の格式ある商家のしきたりと伝統に守られながら、四季折々に色めく四姉妹の、奥ゆかしくも華麗な暮らしぶりが、淡々と描かれています。姉妹たちの会話は全て、今はもう死語となってしまった美しい船場言葉で書かれており、まるで古典の宮廷物語を読むような格調と、滅びの儚さを備えた作品です。, 谷崎潤一郎作品「細雪」のあらすじは、その美しさゆえに行き遅れた三女・雪子の縁談話や、四女の奔放な恋愛の顛末が、四季を通じて描かれています。この四姉妹には、実はモデルがいました。それは、実際に船場の大店の御寮人様であった、谷崎潤一郎の3人目の妻・松子とその姉妹です。「細雪」では、船場の御寮人様として品格をたたえた次女の幸子が、松子にあたるとされます。, また、幸子の娘の悦子は、谷崎潤一郎と松子の実の娘・恵美子であったとも。谷崎潤一郎は、松子との交際を通じて、伝統と格式を重んじる船場文化と、その姉妹の優雅な暮らしぶり、また、谷崎潤一郎自身と松子との道ならぬ恋を四女・妙子の恋愛模様に模して小説としました。, 谷崎潤一郎作品「細雪」が、王朝物語のような風格を持つ作品とすれば、「刺青」は、明治の文壇を驚愕させた問題作といえます。「刺青」のあらすじは、若く美しい女の肌に魅入られた、元浮世絵職人の彫り師・清吉が、駕籠の簾からこぼれた美しい白い足の娘を見初めるところから始まります。, 娘を家に連れ込んだ清吉は、男たちの屍骸に魅せられる若い女を描いた「肥料」という絵を見せた後、麻酔で眠らせて、彼女の肌に巨大な女郎蜘蛛の刺青を彫りました。眠りから覚めた娘は、一転魔性の女に変身。「お前さんは真っ先に私の肥料になったんだねえ」と清吉に語りかけるという、極めて猟奇的な内容で、性的主導権の転倒や、フェティシズムなど、性的倒錯の深淵が描かれています。, 谷崎潤一郎は、その後も、「秘密」や「卍」「痴人の愛」など、さまざまな性的倒錯をテーマにした作品を、次々と世に問うています。, 谷崎潤一郎作品「刺青」は、ビジュアルイメージを極めて刺激する作品ですが、センセーショナルな内容で、さすがに戦後になるまで、映画化することはできませんでした。1966年に、大映が増村保造監督により初めて映画化が実現。巨大な絡新婦(じょろうぐも)を背中に彫られる女・お艶は、すでに「瘋癲老人日記」や「卍」などの谷崎潤一郎作品に出演し、当時、30歳を過ぎて、こぼれるような色気を放っていた若尾文子が演じました。, その後も、「刺青 IREZUMI」(1984年)や「刺青 SI-SEI」(2005年)から、2009年「刺青 匂ひ月のごとく」まで、谷崎潤一郎の「刺青」をモチーフにした映画は数作ありますが、映画としての完成度の高さでは、増村監督保造作品が一番でしょう。, 谷崎潤一郎は、1958年、1960年から1963年にかけてと、1964年も、ノーベル文学賞候補になっていたことが2015年の情報公開により分かっています。中でも1964年は、日本から谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫と、詩人の西脇順三郎の4人がノミネートされ、谷崎潤一郎は、最終の受賞候補に残っていたそうです。, 1960年代当時、戦後復興を果たした日本の文学が、日本文学の研究者であるドナルド・キーン博士や、ライシャワー駐日大使などの尽力により、世界から大いに注目されていたことが分かります。しかし当時は、日本固有の文化や死生観、細やかな抒情表現などが、なかなか外国人には伝わりにくかった面もあったかもしれません。, 結局、日本人初となるノーベル文学賞は、1968年に、川端康成が受賞しました。谷崎潤一郎の場合は、性倒錯を扱った作品も多く、キリスト教圏のモラルに反する作品として、忌避されたとも考えられます。日本国内においても、谷崎潤一郎は、今でこそ、日本を代表する文豪と賞されていますが、デビュー当時は、先輩作家が顔をしかめる異端の耽美派でした。, 自らの乱脈な女性関係や、奔放で倒錯した性を小説にした、スキャンダル作家であったことは間違いありません。谷崎潤一郎は、21世紀の今こそ、読み直され再評価されるべき小説家といえるでしょう。, 《斜め上からこんにちは》は芸能人や有名人の方々への応援メッセージをお伝えしているブログです。, 現在当サイトではpush通知を導入しております。 昭和11年秋~昭和16年春までの、大阪の没落旧家・蒔岡家の四姉妹の日常を描いた『細雪(ささめゆき)』。, 『細雪』は、1943年に雑誌『中央公論』(1月号・3月号)、1947~1948年に雑誌『婦人公論』(1947年3月号~1948年10月号)で発表された谷崎潤一郎の長編小説です。, 大阪の旧家を舞台に、四姉妹の日常が描かれています。特に、次女・幸子の目線から、結婚できない三女の雪子や自由人の妙子の様子が語られています。, 1950年から3度に渡って映画化されており、1950年版はYouTubeで観ることができます。文スト(文豪ストレイドッグス)での谷崎の異能力は、「細雪」と言うそうです。Kindle版は上巻を無料¥0で読むことができます。, 谷崎潤一郎は、反道徳的なことでも美のためなら表現するという「唯美主義」の立場を取る、耽美派の作家です。社会から外れた作品を書いたので、「悪魔」と評されたこともありました。, 最初の妻・千代子の妹に惹かれていた谷崎は、千代子を友人で作家の佐藤春夫に譲るという「細君(さいくん)譲渡事件」を引き起こしました。また大の美食家で、食には大変なこだわりを持っていた人物です。, さらに、書いている作品のイメージに近い家に移り住み、生涯で40回以上の引っ越しをしました。谷崎は漢文や古文、関西弁を操ったり、技巧的な形式の作品を執筆したりして、日本を代表する作家とされています。, 大阪の蒔岡家は、衰退しつつある名家です。蒔岡家の三女の雪子は30歳を過ぎても未婚のままで、四女の妙子は駆け落ちなどのスキャンダルが絶えない破天荒な娘です。, 雪子のもとには次々と縁談が舞い込んできますが、なかなか結婚するまでには至りません。次女の幸子は、そんな妹たちを見守ります。, この先、谷崎潤一郎『細雪』の内容を冒頭から結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください。, 蒔岡(まきおか)家は、大阪の商家でした。大正時代に非常に栄えましたが、大正末期からは没落してしまいます。, そして長女・鶴子の夫は、蒔岡家の当主であるにもかかわらず、銀行員です。次女・幸子の夫は会計士で、1人娘と芦屋に住んでいます。, 三女・雪子、四女・妙子も芦屋で暮らしています。次女・幸子は、未婚の妹たちの行く末を心配しています。何度か雪子には決まりかけた縁談がありましたが、理想の高い雪子はすべて断っていました。, そんな時、雪子に久しぶりの縁談が持ち掛けられます。相手は、沢崎(さわざき)という45歳の資産家でした。幸子は、「なぜそんなお金持ちが、うちと縁組しようとするのだろう?」と疑問に思います。, 見合いの当日、沢崎は着古した洋服で来ました。今回の見合いを軽く考えているのです。また、沢崎は雪子を明らかに気に入っていない様子でした。, 見合いが終わったあと、沢崎から縁談の断りの手紙が届きます。それは短い事務的なものだったので、幸子は不愉快になりました。, ある日、幸子が劇を観に行くと、妙子と奥畑(おくはた)という男が一緒にいるところを見かけます。奥畑は金持ちの三男で、かつて妙子が駆け落ちした相手でした。, 奥畑は遊んでばかりのお坊ちゃまなので、妙子がひそかに奥畑と関係を続けていることを知った長女・鶴子は、「妙子をいま私が住んでいる東京に来させなさい」と幸子に言いました。, そして、もし東京に来ないなら、いま妙子が住んでいる芦屋の家からも追い出せとのことでした。しかし、鶴子の夫と仲の悪い妙子は、「うち、本家と一緒に暮らすぐらいなら死んだ方がましや」と言って、自分でアパートを借りて芦屋を出て行ってしまいます。, 雪子は、45歳の橋寺(はしでら)という製薬会社の重役との見合いを受けました。人柄・外見・財力的に何の問題もない橋寺に、幸子は好感を持ちます。橋寺はあまり乗り気ではありませんが、周囲の協力もあって何とか縁談は上手くいきそうになりました。, ところが幸子の留守中、橋寺が雪子に電話をかけます。引っ込み思案の雪子は電話が苦手なので、「はい、あのう……」とあいまいな返事ばかりします。怒った橋寺は、縁談を破棄してしまいました。それを聞いた幸子は、ひどく落胆してしまいます。, その後、雪子は御牧(みまき)という45歳の貴族の男性と見合いをすることになります。しかし、御牧は定職に就かずに遊んでばかりいるので、雪子はあまり前向きになれませんでした。, しかし、御牧は雪子の写真を見て彼女を気に入ったので、御牧・幸子・雪子・妙子は一度食事をすることになりました。雪子は珍しくよくしゃべったので、幸子は手ごたえを感じます。そして、雪子は御牧との結婚を承諾しました。, ところが、結婚が決まっても雪子の気持ちは晴れません。結婚式の衣装を見て「これが婚礼の衣装でなかったら嬉しいのに」とつぶやきます。そして、幸子がお嫁に行くときも、ちっとも楽しそうじゃなかったなと思い返すのでした。, 『細雪』が発表されたのは、終戦直後の1943年です。お国のために質素倹約の生活を送るのが当たり前だった時代でしたが、『細雪』では高価な着物を着たり、立派な弁当を持って優雅に花見に興じるなど、明らかに当時の状況とは異なる生活が描かれています。, これが国の戦争に対する姿勢に反発していると判断され、『細雪』は発禁(発売頒布禁止)処分を受けました。しかし、谷崎はこの処分に屈せず執筆を続け、数年かけて書き上げました。, 『細雪』には、平安貴族さながらの優雅で豪華な生活が描かれているため、本作は「現代版源氏物語」とも呼ばれています。, 上中下巻にわたって、雪子と妙子がひたすら結構相手をさがすという物語です。谷崎は、芥川龍之介と「理想の小説」について議論を交わしました。, そこで、芥川は「作りこまない詩のような小説」を理想としたのに対し、谷崎は「起承転結のはっきりした小説」を理想としました。, 確かに、谷崎の小説は起伏があるものが多いですが、『細雪』は例外です。雪子が縁談を受けては断っての繰り返しで、話が全く前に進まないからです。, ただ、だからこそ1つ1つの出来事が丁寧に描かれますし、没落しているとはいえお金持ちの優雅な生活が描かれています。人物の心の動きが良く写し取られているので、それを追っていくのが面白いです。, そしてこの作品の面白いところは、ラストの1文です。上中下巻に渡ってお金持ちの優雅な生活が描かれているのに、その下巻の一番最後は「結婚が決まった雪子の下痢が止まらない」というものなのです。, それまでの風雅な雰囲気は少しも感じられず、非常に滑稽です。この作品はまだきちんと読めていないので、今後「なぜ下痢の話で締めたのか」について考察したいと思います。, 当時の結婚観や見合いの様子を知れる貴重な資料です。上巻のみ青空文庫にあるので、ぜひ読んでみて下さい!, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, 本が大好きな女子大生です。
松たか子の映画「告白」あらすじ(ネタバレ注意)ワースト映画に選ばれた理由、感想も紹介. 四姉妹は毎年恒例の花見のために、京都の料亭に集まりますが、雪子の縁談の話しになり、幸子が進める雪子の縁談を鶴子が反対し喧嘩になります。
谷崎 潤一郎『細雪』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約171件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。 今回は... https://jun-bungaku.jp/wp-content/uploads/2020/06/png_file-2-e1593522396847.png, 「ダス・ゲマイネ」は、ドイツ語で一般的な、通俗的なという意味です。また、津軽弁(太宰は青森県出身)のダスケ=だから、マイネ=だめだ、というの …, よく『銀河鉄道999』とごちゃ混ぜにされがちですが、999はSF漫画です。『銀河鉄道の夜』にメーテルは出てきません。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 妙子の恋人であった板倉が中耳炎を拗らせて急死してしまい、それからの妙子はますます荒んでいく。奥畑は妙子に捨てられ、さらに放蕩三昧な生活態度と店の商品を勝手に持ち出していたことで勘当されてしまう。今の妙子は三好というバーテンダーに入れ込み、三好のバーに通いつめていた。そんな妙子を奥畑はしつこく追いかける。, 父母の法事の席で辰雄の転勤の話と雪子と妙子のことが問題になる。蒔岡の家にこだわる叔母は、辰雄が転勤を断れないにしても雪子と妙子は本家に戻るのが筋であると説教をする。妙子は叔母と衝突し、本家に戻るくらいなら死んだほうがマシだと言い出す。, 雪子は東谷という華族出身の男と見合いをする。家柄も人柄も申し分のない東谷を雪子も気に入り、縁談は順調に進んでいた。ところが妙子が家出をして三好のところへ行ってしまい、分家はそのことで奥畑から金をゆすられる。奥畑のことは金でカタをつけるが、東谷が妙子のことをどう思うか、幸子たちはそれを心配していた。, 暮れも押し迫った頃。幸子と雪子は本家に呼ばれる。鶴子は蔵で道具類の整理をしながら、辰雄と一緒に東京へ行く決心をしたと話す。強い絆で結ばれている姉妹は涙を流して互いの苦労をねぎらい合う。, 雪子は東谷が妙子のことを理解してくれ2人の関係は順調であることを報告する。妙子も三好との慎ましい暮らしの中で自分なりの幸せを見つけており、姉妹はそれぞれ前向きな方向で変化をしていた。, 鶴子たちが東京へ行く日。雪のちらつく大阪駅には貞之助と雪子と東谷が見送りに来ていた。幸子は別れが辛いからと見送りには来ず、妙子の借家を訪れていた。汽車が出発し、涙を流して鶴子たちを見送る雪子の肩を東谷がそっと抱く。貞之助は複雑な面持ちでそんな2人の後ろ姿を見ていた。, 小さな料理屋の2階で、貞之助は昼間から盃を重ねる。嫁に行く雪子を想い、貞之助はやけ酒を飲みながら泣いていた。, 市川崑監督は船場の暖簾を守る一族の繁栄と没落を描いた「ぼんち(山崎豊子原作)」も映画化しており、これは素晴らしい完成度だった。1960年公開の古い映画だが、船場という独特の世界で生きる人々が格調高く生き生きと描かれた名作である。, それもあってこの「細雪」で船場育ちの四姉妹がどのように描かれるのか、非常に興味があった。市川監督らしいこだわりの演出が随所に見られ、普通に楽しめる作品には仕上がっている。しかし、何度も繰り返し見たくなるような強い魅力は感じられなかった。, そう感じてしまう一番の理由は、キャスト陣の船場言葉が中途半端だったこと。船場で使われる独特の言い回しは、うまく再現されると耳に気持ちの良い響きがある。それがこの作品からは聞こえてこない。, 脚本の問題か、役者の技量の問題か微妙なところであるが、これはかなり致命的な残念要素だ。むしろそこさえ完璧であれば、評価は格段に上がっていたのにと思う。, 四女の妙子は恋人に死なれたり、元彼に追い回されたり、駆け落ちしたり、家出したりと忙しい。妙子は次々と問題を起こして姉や義兄を困らせてはいるが、本当に蒔岡家を振り回しているのは一番おとなしい雪子だというところがこの物語のミソである。, 雪子という女は口数も少なく表情の変化も乏しいので腹の底が見えない。いい年をして電話に出られないほどの引っ込み思案なのに、言い出すと聞かない頑固な性格である。一番怖いのは、自分が辰雄や貞之助にまで特別な目で見られていることに(多分)気づいていながら、涼しい顔をしているところだ。それが主な原因で、鶴子も幸子も雪子に早く嫁に行って欲しいと願っている。雪子に(多分)悪気がないだけに、余計悩ましい。, 鶴子、幸子、妙子の3人がわかりやすい人たちなので、この雪子の存在がとても不気味だ。冷静で理知的な貞之助がやけ酒をあおって泣くほど雪子に惚れていたことからも、彼女の魔性ぶりが伺える。やはり何でも喋ってしまう女より、謎の多い女の方が男を惹きつけるのだろう。女から見て目障りな女ほど、男にはモテるの法則だ。, 期待値が高すぎた。決してつまらないわけではないが、思っていたほど深い内容でもなく心に残るものがあまりない。, 船場育ちの四姉妹にしては岸恵子も佐久間良子も吉永小百合も古手川祐子も個性に欠ける。つまり毒がなさすぎる。おかしな言い方かもしれないがきれいすぎるのだ。いろいろと。だから映像全体に迫力がない。ミスキャストでもないのだろうけど、もう少し手ごたえのある芝居合戦が見たかった。, とはいえ、この作品をストレートにいいと感じる人も多いはず。しっかりした良作であることは言うまでもないし、映像や衣装も美しい。ただ、名作とまでは思えない。それが正直な感想だ。, 原作とは別に、映画「細雪」の魅力は、三女雪子の魅力に尽きるでしょう。自分が納得できる相手に出会うまで、決して結婚に妥協しない心の強さを覆い隠すような、可憐な楚々たる魅力は、おそらく世の大方の男性の心を引き付けるでしょう。そのことを、雪子本人は恐らくしかとは意識していない風情が、吉永小百合によってよく表わあされています。私は、彼女がデビューした時から観ていますが、この細雪「雪子」の演技は、彼女の女優としての地位を不動のものとした一世一代の演技でしょう。こんな女性が実在するとしても、恐らく、100年生きても巡り合わないと思われます。つまり、世の女性にとっては、最も嫉妬するような女性と言えましょう。, 映画『細雪(1983)』を無料でフル視聴できる動画配信サービスの一覧です。各サービスには, 「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし), 「エレファント・マン」のネタバレあらすじ結末と感想。動画フルを無料視聴できる配信は?.
2019/6/29