my First Media Art



鈴木太朗に捧げる作品。
人と人を隔てる時間的・空間的な距離を「壁」に見立て,それを壊そうとする試み. 隔たっていた2人の微妙な気持ちの変化が互いに無意識的に表出しあうことで,その距離を近づけていくというピュアな人間関係を,デバイスを埋め込んだ壁を用いて表現する. 壁の内外を人が通ると,その動きが壁の向こう側に抽象化された動きや音として表出する. 時間的・空間的な距離は人の焦りや不安,喜びや期待などにより,変化しているものである.今ある距離を遠く感じるか近く感じるかは自分次第である.

センシングする焦電センサ,モータ,マイコン,電池4つが,壁の内側と外側ようにそれぞれ2つ.それを一つのモジュールとして30個壁のスリットにはめる. 抽象化された動きとして,薄い鉄とビニールをつかい,壁の内側に薄い鉄,外側にビニールを使い,内側と外側の違いを表現した. モータが回転すると,薄い鉄やビニールは螺旋を描きながら回る.

by Takashi Suzuki, Yosuke Ushigome, Haruko Ogita(=get coffee)